ヤクルト・サイスニード、無念の5回途中KO「粘り切れず悔しいです」 5失点も自責は2

[ 2022年10月30日 20:22 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   ヤクルト―オリックス ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>5回、先発・サイスニード(中央)がピンチを迎えマウンドに集まるヤクルトナイン(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルトのサイスニード投手(30=米国)がオリックスに王手をかけられ、後がない日本シリーズ第7戦(神宮)に先発登板。太田に日本シリーズ史上初の初回先頭打者初球アーチを浴びるなど5回途中6安打5失点(自責2)で降板し、チームの外国人投手では1995年のテリー・ブロス(第1、5戦)以来27年ぶりとなる日本シリーズ先発勝利をまたも逃した。

 試合開始数秒で失点した。初回、1番・太田に投げた初球は真ん中低めへの145キロ直球。だが、太田にこれをうまくすくい上げられ、バックスクリーンに叩き込まれた。初回先頭打者初球アーチは日本シリーズ史上初。観客のどよめきが完全に収まらないうちに中川圭に中前打、杉本に死球、安達に二塁内野安打で2死満塁とピンチを広げたが、紅林を空振り三振に抑え、なんとか最少失点で切り抜けた。

 しかし、0―1のまま迎えた5回に悪夢が待っていた。伏見、宮城、太田の3連打で無死満塁とされ、宗を併殺に打ち取って2死二、三塁とするも中川圭に四球を与えて再び満塁。4番・吉田正に投じた初球の147キロ直球が死球となり、押し出しで0―2となった。続く5番・杉本が放った打球は左中間へ飛んだが、捕球体勢に入っていた中堅・塩見がまさかの後逸。打球が左中間に転がる間にオリックスの満塁の走者が全員ホームを踏み、サイスニードは0―5となったここで降板となった。

 サイスニードの投球内容は4回2/3で打者23人に対して74球を投げ、6安打5失点(自責2)。5三振を奪い、与えた四死球は3つ、直球のMAXは150キロだった。

 来日2年目で日本シリーズ初登板となった23日の第2戦(神宮)では4回6安打2失点(自責1)と粘投したが、打線の援護に恵まれず。チームは5時間3分に及ぶ延長12回の死闘の末、3―3で引き分けた。25日の第3戦(京セラD)も勝って無傷の2勝1分けとしたヤクルトだったが、そこから3連敗。この日も敗れれば球団初の2年連続日本一が消滅するが、勝利を収めると日本シリーズは西武と広島が戦った1986年以来36年ぶり2度目となる第8戦(31日午後6時半、神宮)に突入する。

 ▼サイスニード 何とか粘って投げたかった。粘り切れず悔しいです。

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