沖縄尚学 猛打で逆転V U―18侍コーチで比嘉監督1カ月間不在も…佐野主将「成長見せたかった」

[ 2022年10月30日 06:00 ]

高校野球秋季九州大会 決勝   沖縄尚学8ー5長崎日大 ( 2022年10月29日    コザしんきん )

<沖縄尚学・長崎日大>優勝して喜ぶ沖縄尚学ナイン
Photo By スポニチ

 決勝が行われ、沖縄尚学が8―5で長崎日大に逆転勝ちし、2014年春以来、17季ぶり5度目の優勝を飾った。2番で主将の佐野春斗主将(2年)が決勝の中前2点適時打を放つなど3安打4打点の活躍で貢献した。沖縄尚学は11月18日に開幕する明治神宮大会への出場権を獲得。初戦では今夏の甲子園で優勝した仙台育英と対戦する。

 地元の大声援に沖縄尚学が優勝という結果で応えた。鮮やかな逆転劇を見せたのは1点を追う7回だった。

 連打でチャンスをつくると、1番の知花慎之助(2年)が右翼へ同点二塁打。2番の佐野主将が1死二、三塁から直球をつかまえ、中堅へ勝ち越しの2点適時打。「1本出したいと思った。持っている以上の力を出せた」と話した佐野は9回にも前を打つ知花が申告敬遠された直後、中堅へ2点二塁打など4打点の大活躍だった。

 今大会は全4試合2桁安打と打線が活発。比嘉公也監督が練習から口酸っぱく伝えている「追い込まれる前のカウントを取りに来る(甘い)ボールを逃さない」という規律を徹底した成果だった。

 比嘉監督はU―18日本代表のコーチに選ばれ、約1カ月間チームを離れた。秋の県大会初戦も不在。佐野主将は「成長した姿を見せたいと思っていました」と結果を出した。

 元気があり余り、比嘉監督から注意を受けるほどの「やんちゃ(な選手)が多いチーム」と佐野主将。「まとまったらエネルギーになると言われていた。まだまだ完成していない」と続けた。神宮大会の初戦は今夏の甲子園を制した仙台育英。相手に不足はない。(杉浦 友樹)

続きを表示

2022年10月30日のニュース