ロッテ中森「最後に投げられてよかった」フェニックスLで150キロ!リハビリ組一転、吉井監督が登板指令

[ 2022年10月30日 17:45 ]

フェニックス・リーグ初登板で1回1安打無失点のロッテ中森
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 入団2年間で1軍未経験のロッテ・中森俊介投手が30日、フェニックス・リーグのオリックス戦(SOKKEN)で6回に登板し、打者4人に対し、1安打を許しながらも無失点に抑えた。

 前日から宮崎に合流したばかりの右腕だが、それまではZOZOマリンの秋季練習でリハビリ組にいた。期待の2年目だが、吉井監督は「(今月に入って)20メートル走のタイムを測定する際にハムストリングを痛めた」と右太腿裏を触って説明した。

 9月17日のイースタン・リーグ楽天戦以来、実戦登板から遠ざかっていたが、指揮官は過去の慣例を破って動いた。「昔からの流れで、ちゃんとコンディションが整っていない子は、試合に出しちゃだめという暗黙のルールがあったみたいだが、別に構わないと思った」と、監督権限で強制的にマウンドに上げた。

 「放っておくと、いつまでも出て来ない感じだったので、最後の最後に投げろと言った。いい球を投げていたし、投手なので試合で投げないと感覚も分からなくなってくる。来年に向けて、モチベーション高く、自主トレも始められるんじゃないかな」

 直球150キロを計測した20歳の素材の良さを、あらためて確認し、「ビデオでは見ていたけど、生中森は初めて。今日見た限りではゴロピッチャーかな。ゴロを打たせながら、三振をたくさん獲れる無敵の投手になってほしい」と期待を膨らませた。

 そんな指揮官からのエールに、中森も目を輝かせた。「今年最後に実戦で投げることができてよかった。来年はどこでもいいから1軍に呼んでもらって、チームの勝利に貢献できるように全力で投げたい」と3年目の飛躍を誓った。

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2022年10月30日のニュース