立大・荘司 楽天ドラ1指名後初登板 敗戦も7回1失点で最速152キロ

[ 2022年10月30日 04:49 ]

東京六大学野球秋季リーグ戦   立大0―1明大 ( 2022年10月29日    神宮 )

<明大・立大>7回1失点好投を見せた立大・荘司(撮影・河野 光希)
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 1回戦1試合が行われた。立大は楽天からドラフト1位指名を受けた荘司康誠投手(4年)が、ドラフト会議後初めてリーグ戦で登板。敗戦投手となったものの、先発して7回1安打1失点の好投を見せた。明大は、3番・宗山塁内野手(2年)の適時二塁打での1点を守り、1―0で立大に先勝。きょう30日の2回戦で勝てば首位に浮上する。

楽天1位の最速157キロ右腕が、ドラフト会議後初マウンドで、持ち味を発揮した。「そういう目(ドラフト1位)で見られるなとは思っていました」。周囲の注目を感じ、荘司の気持ちも高ぶった。白星は手にできなかったが、充実感を漂わせた。

 「このチームでの最後のカード。いい形で終わりたい気持ちだけで臨んだ。勝負を楽しんで投げられた」

 初回だけが悔やまれた。中日2位指名の先頭・村松に四球を与えると、2つの暴投なども絡み1失点。だが、そこからは「いい力感で投げることを意識して、力が抜けた結果」と本領を発揮した。最速152キロをマークし、4回以降は完全投球で7回1安打1失点、7奪三振。担当の楽天・沖原佳典スカウトも「今シーズン一番と言っていいくらい。浮き球もないし、より楽しみになった」と改めて評価した。

 最終カードの初戦を落とし、リーグ戦登板は最後になる可能性もある。2勝を挙げ、防御率1・72だった飛躍の春から、今秋は0勝4敗と苦しんだが「結果がどうあれ、弱いところは見せちゃいけない。苦しい中でどう振る舞うかを学べたので、この先に生かしたい」。楽天・石井監督も期待する潜在能力が光るマウンドだった。(田中 健人)

 ○…20日のドラフト会議で指名漏れとなった立大・山田主将は、4打数無安打と快音は聞かれなかった。初回1死一、二塁の第1打席は投ゴロ併殺。「ああいう形で回してもらったので、なんとか一本出したかった」と悔やんだ。今後については、社会人野球でプレーを続ける見込み。

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2022年10月30日のニュース