ヤクルト 日本S初の「スミ1安打」屈辱3連敗 村上は13打席連続無安打

[ 2022年10月30日 04:59 ]

SMBC日本シリーズ第6戦   ヤクルト0―3オリックス ( 2022年10月29日    神宮 )

9回2死、村上(55)が空振り三振に倒れ、厳しい表情の高津監督(右)(撮影・北條 貴史)
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 最後までホームベースが遠かった。神宮のスコアボードにヤクルトが「H」のランプをともしたのは1度だけ。初回の先頭・塩見が放った中前打の1本から安打が出なかった。日本シリーズ初の「スミ1安打」の敗戦を、高津監督は厳しい表情で受け止めた。

 「作戦、対策は練って挑んだが、うまくいかなかった。相手バッテリーがうまく攻めたのか、こちらの作戦、対策が良くなかったのか、そこは判断したい」

 互いに、勝てば日本一へ王手がかかる大事な一戦。同じ神宮での第2戦で4回無失点に封じられた山崎福に、この日も5回まで無得点と沈黙した。塩見が中前打した初回は、続く青木が二ゴロ併殺打。4回は1死から山田、村上が連続四球も後続が凡退。1点を追う6回も代わった宇田川に対し2死から山田、村上が連続四球を選んだが、オスナが空振り三振に倒れた。

 「フォアボールは相手のミスだと思っているので、そのミスにつけこむことができなかった。やっぱりそういうところから崩していかないといけない」と指揮官。7回以降は平野佳、山崎颯、ワゲスパックの3投手にいずれも3者凡退に封じられた。1安打以下の敗戦はシリーズ通算でも4度目で、球団初の屈辱となった。

 山田、村上の3、4番がともに2四球で好機をつくったが、5番・オスナは4打数無安打、2三振。主砲・村上がこれで13打席無安打となり、初戦から5試合連続安打だったオスナからも快音が消え、得点を奪うことができなかった。第3戦V弾の山田も15打席連続無安打と湿っている。

 後がない。「ここまで来たら、勝つしかない。全力を尽くして準備して明日のプレーボールを待ちたい」と高津監督。球団初の連続日本一へ、崖っ縁から巻き返す。(青森 正宣)

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2022年10月30日のニュース