オリ・由伸だけじゃない!宇田川、山崎颯の98年コンビが存在感 育成経験のある両右腕が躍動

[ 2022年10月30日 05:00 ]

SMBC日本シリーズ2022第6戦   オリックス3-0ヤクルト ( 2022年10月29日    神宮 )

<ヤ・オ>オリックス2番手の宇田川(撮影・北條 貴史)
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 力で圧倒した。9回はワゲスパックが村上を外角変化球で空振り三振に仕留めるなど、9球で中軸を封じ込めた。6回から4投手の継投で4回を無安打無失点。最強ブルペンで王手に貢献した。

 中でも存在感を発揮したのが、左脇腹故障で投げられないエースの山本と同じ98年生まれの宇田川、山崎颯の剛腕コンビだ。6回に2番手で登板した宇田川は2死から山田、村上に四球を与えても一、二塁でオスナを150キロで3球三振。フォークが威力を発揮した。普段通り「自分の投球に集中するだけ」の思いで結果を出した。

 「絶対に抑えるという気持ちでいくだけ」と気合を入れている山崎颯も4番手で登板した8回に代打・宮本、そして塩見としぶとい2人を150キロ超で連続三振に仕留め、3者凡退でバトンをつないだ。神宮決戦をにらんで第5戦では2人そろってベンチから外し、温存した中嶋監督の起用にしっかりと応えた。

 宇田川は育成ドラフト3位でプロ入り。2年目で推定年俸450万円。山崎颯も19年に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)で育成契約を経験し、6年目で推定年俸1300万円。実力勝負の世界をはい上がり、宇田川はシリーズ3試合で3回2/3を7三振で無失点。山崎颯も3試合5イニングで4三振、無失点。最高のコストパフォーマンスを発揮した。

 第1戦で村上に被弾した平野佳も7回を2三振で3者凡退。中嶋監督は「自慢とは思ってないけど、よく投げてくれている。四球が反省点だけど」と最後に引き締めた。必勝パターンで一気に頂点を狙う。 (鈴木 光)

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2022年10月30日のニュース