オリ能見篤史 日本一で現役引退!「日本一取って引退させたい」教え子達が有言実行で最高の花道に

[ 2022年10月30日 22:22 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   オリックス5ー4ヤクルト ( 2022年10月30日    神宮 )

<日本シリーズ 前日練習>ブルペンの確認を終え、能見(右)と言葉をかわす山本(撮影・平嶋 理子)
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 オリックスは30日「SMBC日本シリーズ2022」第7戦でヤクルトに勝利し、26年ぶり5度目の日本一に輝いた。そして、この瞬間をもって、能見篤史投手(43)は現役引退となった。

 今シリーズでは27日の第5戦でベンチ入りしたが、出場はなし。それでも中継ぎの柱になっていた山崎颯、宇田川をベンチから外した一戦で、コーチ兼任ながらも投手として調整し、ブルペンを“守った”だけでも大きな価値があった。そして第7戦。試合後は中嶋監督とも抱き合い、歓喜の輪に加わった。

 能見は先月の引退会見で「自分が投げるよりも、教えてきた選手が成長する姿がうれしかったので、選手としての自分の気持ちは薄れていた。それが引退の一番の理由です」と明かしていた。引退登板となった9月30日のロッテ戦では、安田を145キロの直球で空振り三振。まだ現役でできるのでは―という周囲からの声もよそに、選手としては惜しまれつつ今季限りとなった。

 リーグ優勝の会見で「今季で引退する能見篤史投手に一言」と聞かれた宮城は「引退する年に優勝出来ましたし、CSも頑張って、日本一取って引退させたいなと思います。すみませんでした(苦笑)」と宣言していたが、その21歳左腕が大一番で5回無失点の快投。山岡、山本ら心酔した多くの教え子たちの手で、最高の花道となった。

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