龍谷大平安4年ぶりセンバツ確実 今大会14回連続無失点の桑江 監督から掛けられた言葉

[ 2022年10月30日 06:00 ]

秋季近畿地区高校野球大会 準々決勝   龍谷大平安5ー0高田商 ( 2022年10月29日    紀三井寺 )

<高田商・龍谷大平安>試合に勝利し、感極まる龍谷大平安・桑江(中央)(撮影・後藤 大輝)
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 第95回選抜高校野球大会(来年3月18日から14日間、甲子園)の重要な参考資料となる近畿大会は龍谷大平安(京都3位)が準々決勝で高田商(奈良2位)を破り、史上最多を更新する4年ぶり42度目の選抜出場を確実にした。1回戦2試合では智弁和歌山(和歌山1位)と社(兵庫3位)が8強へ進んだ。

 勝利の瞬間、バッテリーで涙した。近畿の一般選考枠は「6」で準決勝以上に進んだ4校は当確。5回コールドながら海南(和歌山3位)との1回戦に続く完封で今大会14回連続無失点を伸ばした桑江駿成(2年)は「監督からも“甲子園へ連れて行ってくれ”と。うれしくて泣きました」とかみしめた。

 右スリークオーターからの直球は最速131キロで、ほとんどが120キロ台。持ち味は抜群の制球力だ。97年夏の甲子園でエースとして準優勝し、ドラフト1位でオリックス入りした川口知哉コーチから「追い込んでストライクを投げると打たれる」と指摘され、投球の幅が広がったという。「ボール球をうまく使えている。初球によく投げるカーブも生かせている」。今大会からつける背番号1も励みになった。

 甲子園は奈良・五條シニア時代にタイガースカップで準優勝した縁のある場所。「投げやすかった思い出があります」。1メートル67、61キロの小柄なエースは凱旋のマウンドへ思いをはせた。(筒崎 嘉一)

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2022年10月30日のニュース