“全員野球”オリ・中嶋監督「非常にいい夜空でした」 仰木マジック超える2年で12通りのオーダー

[ 2022年10月30日 21:56 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   オリックス5-4ヤクルト ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>胴上げされる中嶋監督(撮影・村上 大輔)
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 オリックスは30日「SMBC日本シリーズ2022」第7戦でヤクルトに勝利し、26年ぶり5度目の日本一に輝いた。2年連続4度目となったヤクルトとの日本一決戦。過去3度はオリックスが敗れていたが、念願かなってついに12球団の頂点に立った。

 日本一が決まった瞬間、中嶋監督はベンチで頭を抱えて歓喜。その後、マウンド付近に集まった選手らの手で5度宙を舞った。

 試合後の勝利監督インタビューで、中嶋監督は胴上げについて「非常にいい夜空でした」と話し、勝利をかみ締めた。ヤクルトとの7戦に及ぶ熱戦には「本当に強いチームで何点あっても追いついてくる。本当に怖いチームだった」と振り返り、「26年ぶりの日本一は、ここにいる選手たち全員で勝ち取ったもので、(ファンの)皆さんの声援があったからだと思います」と語った。

 22日の第1戦で「2年連続投手4冠」のエース・山本が負傷降板するアクシデントをチーム一丸で乗り切った。チームの合言葉「全員で勝つ」を象徴する一丸ぶりだった。

 中嶋監督の先発オーダーにも顕著に表れた。レギュラーシーズン143試合で141通りのオーダーを組んでいた「普段着野球」らしく、今シリーズも7戦は全て別のオーダーだった。

 「仰木マジック」などと称された仰木彬監督は、95、96年にリーグ連覇した際に、日本シリーズの計10試合で同じ組み合わせは一度もなかった。中嶋監督も2年間13試合で12通りのオーダー。師と同じ考えのもと、師の数を超えた。

 前回オリックスの日本一は、仰木監督が指揮を執り、チームの軸はイチローで、長嶋茂雄監督率いる巨人を倒した96年のシリーズ。恩師である仰木監督以来、中嶋監督が日本一の歓喜の輪に包まれた。

《今日本シリーズのオリックス先発メンバー》
【第1戦】
1番・中堅 福田
2番・三塁 宗
3番・一塁 中川圭
4番・左翼 吉田正
5番・右翼 杉本
6番・二塁 西野
7番・捕手 若月
8番・遊撃 紅林
9番・投手 山本

【第2戦】
1番・二塁 安達
2番・三塁 宗
3番・中堅 中川圭
4番・左翼 吉田正
5番・右翼 杉本
6番・一塁 T―岡田
7番・遊撃 紅林
8番・捕手 伏見
9番・投手 山崎福

【第3戦】
1番・中堅 福田
2番・二塁 安達
3番・左翼 吉田正
4番・一塁 頓宮
5番・三塁 宗
6番・右翼 中川圭
7番・DH 杉本
8番・捕手 伏見
9番・遊撃 紅林
先発投手 宮城

【第4戦】
1番・中堅 佐野皓
2番・三塁 宗
3番・一塁 中川圭
4番・左翼 吉田正
5番・DH 頓宮
6番・右翼 杉本
7番・遊撃 紅林
8番・捕手 若月
9番・二塁 太田
先発投手 山岡

【第5戦】
1番・中堅 佐野皓
2番・二塁 西野
3番・左翼 中川圭
4番・DH 吉田正
5番・右翼 杉本
6番・三塁 宗
7番・一塁 太田
8番・遊撃 紅林
9番・捕手 若月
先発投手 田嶋

【第6戦】
1番・一塁 太田
2番・三塁 宗
3番・中堅 中川圭
4番・左翼 吉田正
5番・右翼 杉本
6番・二塁 安達
7番・遊撃 紅林
8番・捕手 伏見
9番・投手 山崎福

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