大阪桐蔭が4強進出 エース前田、初回に連続押し出しも7安打4失点で完投

[ 2022年10月30日 12:59 ]

秋季近畿地区高校野球大会 準々決勝   大阪桐蔭9-4彦根総合 ( 2022年10月30日    紀三井寺 )

<彦根総合・大阪桐蔭>9回、完投勝利で準決勝に駒を進める大阪桐蔭・前田(撮影・後藤 正志)
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 第95回選抜高校野球大会(来年3月18日から14日間、甲子園)の重要な参考資料となる近畿大会は準決勝を行い、昨年優勝の大阪桐蔭(大阪1位)が彦根総合(滋賀1位)に9―4で逆転勝ちし、ベスト4に進出した。近畿地区の一般選考枠は「6」。準決勝以上に進んだ4校に当確ランプが灯るが、3回まで2―4で2点を追う展開だった。

 主将でエース左腕の前田悠伍(2年)が立ち上がりから苦しんだ。4番ラマル・ラタナヤケ(1年)の左翼線二塁打などで2点を先制した裏の守り。先頭打者こそ三振に打ち取ったが、2番・田代奏仁(かなと、2年)に左前打されて以降、連打に3連続四球。うち2つは押し出しと大きく乱れた。西谷浩一監督はたまらず背番号10の南恒誠(2年)にブルペンで肩を作らせた。

 「前田の押し出しなんて、見たことないですね」。西谷監督も苦笑いの大黒柱は4回以降修正し7安打4失点で完投後、「マウンドが合わないというのはあるが、事前の準備が足りなかった」。3失点完投した23日の1回戦・神戸国際大付戦は「乾燥していた。きょうは滑る感じ」と告白した。初回に投じた37球は記憶にないと振り返り、イニングが進むごとに「“きょうは調子の悪い日”と言い聞かせた。前に体が突っ込んで腕が出てこなかったので突っ込まないように」とフォームを修正して立て直した。春までの宿題が見つかった。

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2022年10月30日のニュース