崖っ縁ヤクルト 2試合連続で悪送球→失点の守護神マクガフがベンチ入り外れる

[ 2022年10月30日 18:13 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   ヤクルト―オリックス ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>ヤクルト4番手のマクガフ(撮影・島崎忠彦)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」(7試合制)は30日、神宮球場で第7戦が行われる。

 セ・リーグ優勝チームのヤクルトは無傷の2勝1分けスタートから3連敗を喫してオリックスに王手をかけられ、もう後がない一戦。だが、この日の第7戦で勝利を収めると球団史上初となる2年連続日本一に逆王手がかかり、日本シリーズは西武と広島が戦った1986年以来36年ぶり2度目となる第8戦(31日午後6時半、神宮)に突入する。

 午後6時半の試合開始に先立って先発メンバーおよびベンチ入りメンバーが発表され、ヤクルトは2試合連続失点中の守護神、スコット・マクガフ投手(32=米国)をベンチ入りメンバーから外した。

 レギュラーシーズンでセ・リーグ2位の38セーブを挙げたマクガフだったが、27日の第5戦(京セラD)で自らの悪送球から3失点してサヨナラ負けを喫し、29日の第6戦(神宮)でも自身の悪送球から2失点して9回を投げ切れず、途中降板。2試合連続の“自滅”となっていた。スタメンにオスナ、サンタナ、キブレハンと外国人野手3人を起用。先発も助っ人右腕サイスニードとなっている。

 29日の試合後、高津臣吾監督(53)は「結果は残念ですけれど、彼の性格であったり、いろんなものを知っている我々なので、もちろん、手を抜いたり、やけになったり、絶対しない、一生懸命やっているなかでのプレーだと思います」とまずは守護神をかばうコメント。「失点もしてしまったので、左の宗選手だったので代えました」とした上で「彼への信頼は変わらないです」と口にした。第7戦の登板については「今から考えたいと思います」としていた。

 マクガフは昨年の日本シリーズでは第1戦(京セラD)で3―1と2点リードの9回に登板しながら1死も取れずに3失点し、吉田正にサヨナラ二塁打を打たれて敗戦投手に。第3戦、第4戦(ともに東京D)で連続セーブを挙げるも1点リードの場面でともに得点圏まで走者の進塁を許し、第5戦(東京D)では同点の場面で登板して先頭打者に決勝アーチを浴びて敗戦投手になるなど苦しいマウンドが続いた。

 それでも、最後まで信頼してマウンドに送り続けた高津監督に応えるように極寒の中で開催された第6戦(ほっと神戸)では同点の延長10回から3イニングの回またぎを無安打に抑えて日本シリーズ初勝利を挙げ、胴上げ投手に。結局、6試合中5試合に登板して1勝2敗2セーブという結果を残している。

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