ヤクルト無念4連敗…初の2年連続日本一ならず 0―5から村上適時打&オスナ3ランで追い上げも及ばず

[ 2022年10月30日 21:45 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   ヤクルト4―5オリックス ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>6回、見逃し三振に倒れた村上(手前)と険しい表情の高津監督(撮影・尾崎 有希)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」は30日、神宮球場で第7戦が行われ、セ・リーグ優勝チームのヤクルトは5点ビハインドから村上の適時打とオスナの2号3ランで1点差まで迫ったものの惜敗。2勝1分けの好発進から4連敗を喫し、球団史上初となる2年連続日本一達成を逃した。昨年ヤクルトに2勝4敗で敗れたオリックスが4勝2敗1分けで1996年以来26年ぶり5度目の日本一に輝いている。

 第2戦(神宮)に続いて中6日で先発マウンドに上がったサイスニードが太田に日本シリーズ史上初の初回先頭打者初球アーチを浴びると、5回には吉田正への押し出し死球で2失点目。なおも2死満塁から杉本の左中間への飛球を中堅・塩見が後逸する痛恨の3点適時失策を犯して0―5となった。

 だが、0―5のまま迎えた8回だった。5回に3点適時失策を犯していた先頭の1番・塩見が右前打で出塁すると、途中出場していた新人・丸山和が中前打で続いて無死一、二塁。山田が空振り三振に倒れて1死となったが、主砲の村上が17打席ぶり安打となる右前適時打を放ってチームに20イニングぶりの得点をもたらすと、続いて1死一、三塁で打席に入ったオスナがこの回から登板していた相手3番手右腕・山崎颯が2ボール1ストライクから投じた3球目、真ん中低めスライダーを完璧に捉えて左翼スタンドへ叩き込んだ。これで1点差としたが、及ばなかった。

 ヤクルトは第1戦で塩見、オスナ、村上が一発攻勢をかけて5―3で競り勝ち、白星スタート。第2戦は0―3の9回に代打・内山壮の同点3ランで追いついて延長戦に持ち込み、5時間3分、延長12回の末に3―3で引き分けた。第3戦では打撃不振だった山田が宮城から決勝3ランを放ち、7―1と快勝。この時点で無傷の2勝1分けとした。

 だが、第4戦では9つと残塁の山を築いて0―1で初黒星。第5戦では4―3で迎えた9回に守護神マクガフが同点にされた後で吉田正にサヨナラ2ランを浴びて4―6で敗れると、第6戦では打線がわずか1安打に終わって零敗を喫していた。

 【ヤクルトの2022年日本シリーズ結果】
第1戦(22日、神宮) ○5―3 先発&勝利:小川
第2戦(23日、神宮) △3―3 先発:サイスニード

第3戦(25日、京セラD)○7―1 先発&勝利:高橋
第4戦(26日、京セラD)●0―1 先発&敗戦:石川
第5戦(27日、京セラD)●4―6 先発:山下、敗戦:マクガフ

第6戦(29日、神宮) ●0―3 先発&敗戦:小川
第7戦(30日、神宮) ●4―5 先発&敗戦:サイスニード

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