ソフトB・板東 “和田塾”でスタミナ強化だ!来年1月合同自主トレ参加 先発の柱へ「しっかり追い込む」

[ 2022年10月30日 05:00 ]

ソフトバンク・板東(撮影・平嶋 理子)
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 ソフトバンクの板東湧梧投手(26)が来年1月、和田毅投手(41)の合同自主トレに参加することが29日、分かった。今季は優勝争いが加速した8月から先発ローテーションに食い込み、1完封を含む3勝をマーク。来季は先発の柱を担うべく「体力強化」をテーマに掲げ、日米通算155勝左腕の投球極意を吸収する。

 「和田塾」で無尽蔵のスタミナを身に付ける。秋季練習期間に弟子入りを直訴した板東に対して、和田は快く快諾してくれた。昨年はチームメートの大竹耕、楽天・早川らオールサウスポーで行われた自主トレに5年目の飛躍を期す右腕が覚悟を決めて飛び込む。

 「トレーニングは厳しいと聞いているけど、しっかりと自分を追い込みたい。あれだけの経験がある和田さんから、学べることがたくさんあると思う」

 ベテラン左腕の自主トレはユニークな練習方法が取り上げられることが多いが、中身はハードなランニングメニューや壮絶な食トレで有名だ。このオフは体力強化を課題に掲げる板東にとって、これ以上ない環境で最高の時間になりそうだ。

 先発初勝利を含む3勝した今季、脳裏に焼き付く試合がある。9月10日から2週続いたオリックス・山本との投げ合いだ。同17日は8回2失点でプロ初完投したが、山本は完封。「再現性の格が違う。最初から最後まで球速、変化球のキレが全く落ちない。これが理想」。和田の自主トレならば日本球界を代表する右腕の“完投力”に近づく答えが、見つかるかもしれない。

 優勝マジック1で迎えた10月2日、敵地のロッテ戦は5回4安打無失点。結果は残したが「もっと信用される投手にならないといけない」と6回以降を託されない悔しさも忘れていない。2度の最多勝、日米通算300試合以上に先発した和田の極意を、全身で吸収していくつもりだ。

 来季は千賀のメジャー移籍が確実視されるなか、「8回の男」藤井、元守護神の森が本格的に先発転向する方針。早くも白熱を予感させるローテーション争いを勝ち抜くために板東は「チーム21」で徹底的に己をいじめ抜く。(福井 亮太)

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2022年10月30日のニュース