パドレス・ダルがWBC出場に「すごく魅力的」と前向きも熟考「自分が出たいから出るというだけじゃ…」

[ 2022年8月12日 02:30 ]

パドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュが10日(日本時間11日)、来年3月に行われる第5回WBCの出場に前向きな意向を口にした。

 前日に侍ジャパン・栗山英樹監督の訪問を受けた右腕は「栗山監督と試合を一緒にやりたいという気持ちもありますし、ミーハーなところなんですけど、(日本の)有名な若い選手たちと一緒にプレーできる機会がなかなかない。凄く魅力的」と話した。

 栗山監督はその実力に加え、豊富な知識と経験を生かし、優勝した06、09年大会で精神的支柱となったイチロー、松坂のような役割を担うことにも期待。16日に36歳になるダルビッシュは「知らないこともいまだにいっぱいある」と謙遜しつつ「伝えられることはゼロではないと思う。(期待は)うれしいです」と笑顔を見せた。

 ただ、ダルビッシュ自身が「自分が出たいから出るっていうだけじゃ終わらない」と話すようにクリアすべき問題も多い。大会前の合宿から参加となれば長期間、自宅を離れることになり、家族との時間を大事にするダルビッシュにとっては簡単な決断ではない。

 それでも、米国まで足を運び、直接表された“栗山流敬意”には「光栄な言葉ばかりかけていただいて本当に感謝でいっぱいです」。日本のため、ファンのため、家族のため、そして最大限の敬意を表してくれた栗山監督のためにダルビッシュは熟考を重ね決断する。

 次回登板は14日(同15日)のナショナルズ戦先発に決まり、この日はブルペンで投球練習。プレーオフ争いを繰り広げるチームを引っ張り、現在10勝からの上積みも目指す。(サンディエゴ・笹田幸嗣通信員)

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