【甲子園】明豊 生徒会長こん身の一打で逆転勝利 大分県勢夏60勝

[ 2022年8月12日 10:24 ]

第104回全国高校野球選手権大会2回戦   明豊7-5一関学院 ( 2022年8月12日    甲子園 )

<一関学院・明豊> 3回終了時、円陣を組む明豊・川崎監督(左から3人目) (撮影・後藤 大輝)
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 粘り強く戦い、勝利をつかんだ。明豊(大分)が小刻みな得点と継投で一関学院(岩手)を振り切った。

 序盤に3点を先行されたが、慌てることはなかった。0-3の4回無死、四球、相手失策で一、三塁の好機を作ると一ゴロの間に1点。さらに2死一、二塁からベンチ入りメンバー唯一の1年生でもある1番・高木真心が右前打を放ち、この回2得点で反撃の機運を高めた。

 3-4の7回1死二、三塁、4番・竹下聖人(3年)の二ゴロで同点とすると、2死三塁から5番・嶽下桃之介(3年)の右翼線二塁打で勝ち越し。直後に同点に追いつかれたが、9回1死満塁、学校では生徒会長も務める6番・牧野太一(3年)が三遊間を破る決勝の左前打を放った。大役を担う理由について「野球ばかりではダメ。学校に恩返しがしたい」と話していた牧野が殊勲の一打を放った。

 投手陣は先発の中山敬斗(2年)が1回2/3を3失点で降板したが、2番手・野村颯太(3年)が5回1/3を2失点と力投。8回から3番手として登板した森山塁(2年)が2イニングを確実に締めた。

 大分県勢として夏60勝目。夏は9回目の出場で最高成績は01、09、17年と3度の8強。壁を超え、母校の新たな歴史を作る。明豊がしぶとく歩みを進める。

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