日本ハム・鈴木 プロ初先発は勝敗つかずも6回1/3を8安打2失点

[ 2022年8月12日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2西武 ( 2022年8月11日    札幌D )

<日・西>力投する先発の鈴木(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハム・鈴木が11日の西武戦でプロ初先発した。7回1死から連打を浴びて降板も、6回1/3を8安打2失点。勝利は逃したが、期待を大きく上回る投球に充実感をにじませた。

 「一人一人を大事にして結果的に長いイニングを投げられればなと思っていたが、まさか7回途中までいけるとは思わなかった」。驚くのも無理はない。プロ入りから中継ぎ一筋で、先発は社会人以来。プロ入り後の最長投球回はわずか2回で、新庄監督も試合前は「のらりくらりでいいよ。10点はOK」と伝えていたほどだ。

 その言葉で「気は楽になった」と鈴木。今季から挑戦中の横手と下手を投げ分ける変則投法で幻惑し、初回と7回以外は「0」を並べた。指揮官も「今日くらいの投球なら来年の開幕投手あるんじゃないですか」と期待を込め、次回の先発も約束した。

 加藤、上沢と左右の両エースが離脱中。先発の駒不足を補うための一手としての指揮官の抜てきが、見事にはまった。今春キャンプで横手から下手への転向を勧めたのも指揮官で、「アンダースローにしたなら先発という思いはあった。長いイニングの方が力は発揮できるので」と鈴木。先発転向へ、サングラスの奥がキラリと光った。(清藤 駿太)

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2022年8月12日のニュース