【甲子園】天理 打線が相手右腕を攻略できず春夏通算80勝はお預け 戸井零士は好機で凡退に涙止まらず

[ 2022年8月12日 19:28 ]

第104回全国高校野球選手権大会・2回戦   天理2ー4海星 ( 2022年8月12日    甲子園 )

<天理・海星>2回2死二、三塁、海星・河内に勝ち越し打を浴びた天理の先発・南沢(撮影・岸 良祐)
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 天理は海星に敗れ、甲子園での春夏通算80勝は来年以降に持ち越しとなった。

 1点を追う初回1死一、二塁から内藤大翔(3年)の適時二塁打で同点に追いついた。1-4の8回にも藤森康淳(3年)の適時打で1点を返したが、なおも2死満塁の好機で戸井零士が二飛。右前に落ちそうな打球を相手二塁手の好守備に阻まれた。

 先発・南沢佑音(3年)は1-1の2回に2点を失い、勝ち越されると3回にも失点。それでも4回以降は本来の投球を取り戻し8回4失点も粘投は報われなかった。

 この日は奈良大会決勝で戦った生駒高の野球部員が甲子園に駆けつけ、三塁側アルプスで天理に声援を送った。生駒は今夏の奈良大会で初の決勝進出も、複数人が新型コロナウイルス陽性の判定を受けた影響で、登録20人のうち12人を変更して戦い天理に0―21で大敗。それでも天理側が喜びを表に出さず整列した。

 この“敬意”に感銘を受けた生駒は「つなぐ心ひとつに 天理高校野球部」という横断幕を贈り、初戦の山梨学院戦でもアルプスに掲げられ見事に勝利を飾った。この日は横断幕だけでなく生駒の部員もアルプスに駆けつけ、紫色のバルーンやうちわを手に友情応援したが、勝利をつかむことはできなかった。

 

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