【伊東勤 視点】5位転落・巨人の敗因は若い投手と大城の「バッテリーの消極的な配球」

[ 2022年8月12日 23:13 ]

セ・リーグ   巨人5―6広島 ( 2022年8月12日    東京D )

<巨・広>8回、西川に同点適時二塁打を許し、汗を拭う平内(撮影・河野 光希)
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 巨人が1点リードの8回に5番手・平内が2失点で逆転を許し3連勝ならず。広島との“直接対決”に敗れ再び5位に転落した。スポニチ評論家の伊東勤氏(59)が、巨人バッテリーの配球について語った。

 巨人の敗因は若い投手と大城のバッテリーの消極的な配球だった。8回から登板した平内は7月2日の対戦でマクブルームにサヨナラ弾を浴びている。一発が怖いのは分かるが、カウント0―1からカーブを3球続け、スプリットを1球挟んでまたカーブ。変化球で逃げたあげくに右前に持っていかれた。代走に曽根が出ると今度は盗塁を警戒するあまり、直球を4連投。外角に甘く入ったところを西川に左翼線へ運ばれ同点とされる。大城が何度もベンチを見ていたから首脳陣の指示があったのかもしれないが、リスク覚悟で攻めていく姿勢が見えない残念な配球だった。

 1死三塁から小園には初球からストライクゾーンに入る直球で犠飛を打たれ勝ち越された。小園は初球からガツガツ振ってくるタイプ。慎重にボール球から入っても良かった。

 先発の堀田もいい直球を持っているのに、立ち上がりから安全運転なのか変化球を多投して痛い失点。大城はもっと我を出して攻めのリードをしてほしい。それが若い投手の潜在能力を引き出すことにもなるのだから。

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