明徳義塾 初戦敗退もエース吉村「やり切った。悔いはないです」 馬淵監督「甲子園は難しい」

[ 2022年8月12日 04:03 ]

第104回全国高校野球選手権第6日・2回戦   明徳義塾1―2九州国際大付 ( 2022年8月11日    甲子園 )

<九州国際大付・明徳義塾>2回1死、九州国際大付・佐倉に投げ込む明徳義塾・吉村(撮影・坂田 高浩)
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 8回1死二塁で明徳義塾は申告敬遠で注目スラッガー・佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗(きょうしろう)との勝負を選び、狙い通りトルネード左腕・吉村優聖歩(ゆうせふ)が初球で遊ゴロ併殺に封じた。窮地をしのいでも、打線が夏初戦としては最少の1得点。7年ぶり2度目の初戦敗退を喫した。

 甲子園通算54勝の明徳義塾・馬淵史郎監督は「佐倉くんは抑えられる。1点勝負だった」と振り返り、「バッテリーに翻弄(ほんろう)された。可能性のあるチームだと思っていたが、過信かな。甲子園は難しい。今日の1点差は監督の差」と西武スカウト時代から知る敵将・楠城徹監督を称えた。

 エジプト人の父の血を引く吉村も熊本から好物のスパムをいつも高知に送ってくれた父・康生さん(47)、母・麻美さん(43)への感謝の思いを2失点で力投したマウンドから伝えた。「やり切った思いはあります。悔いはないです」。馬淵監督と相談し、今後の進路を決める考えも明かした。(鈴木 光)

 《初戦最少の1得点》明徳義塾が九州国際大付に5安打に封じられ、22度出場している夏の甲子園で初戦では最少の1得点。これまでの最多は04年の第86回大会の盛岡大付(岩手)戦で記録した15で、最少は13年の第95回大会の瀬戸内(広島)戦で記録した2だった。選抜での最少は21年の第93回大会の仙台育英戦での零敗だ。

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2022年8月12日のニュース