楽天、爆勝5発17点 球団初の浅村&炭谷アベックマルチ弾 「鷹の祭典」で鷲の花火大会

[ 2022年7月21日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天17―3ソフトバンク ( 2022年7月20日    北九州 )

<ソ・楽>3回、この日2本目の本塁打となる3ランを放つ浅村(撮影・岡田 丈靖)       
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 「鷹の祭典」で完全アウェーだった北九州の夜空に5発の花火を打ち上げた。今季最多タイの21安打を浴びせて17得点。猛打の号砲は、辰己が「北九州でないと入ってない」と振り返る初回の先頭打者アーチだった。

 両翼92メートル、中堅118メートルの狭い北九州市民球場の左中間席へ飛び込む先制の6号ソロで打線に火を付けた。2番・銀次も右前打でつなぐと、続く浅村が左翼席上段への16号2ラン。さらに攻撃の手を緩めず、初回だけで3本塁打を含む6安打6得点。1イニング3本塁打は19年6月14日の広島戦以来で前回も初回だった。3回にも2本目の右越え17号3ランを放った浅村は「初回から良い攻撃ができた。無駄な打席をつくらないように、集中して自分のスイングができた」と胸を張った。

 酷暑を吹き飛ばすような大勝だったが、石井監督には予感めいたものがあった。「今日たまたま点が入ったわけじゃない。全体的に良い感じになっていた。1週間以上前から上向きになっている感じはある」。事実、6月の1試合平均得点は2.76だったが、7月は4・30(試合前時点)にアップしていた。3、4月は総得点と総失点の差が+32だったが、5月は―1、6月―9。この日の大勝で7月は+10となり、上向いてきている。

 今月初の2連勝で首位ソフトバンクに1.5ゲーム差に詰め寄った。ペナントレースを懸けた戦いはここからが本番。この大勝をV字回復のきっかけにする。(重光 晋太郎)

 ≪球団最多は19得点≫楽天が初回の3本を含む5本塁打の一発攻勢で17―3の大勝。ゲーム17得点以上は15年7月22日、日本ハム戦の19得点を筆頭に球団6度目の猛攻になった。

 また、イニング3本塁打は19年6月14日広島戦で同じ初回にマークして以来5度目の球団最多タイ。浅村と炭谷がともに2本塁打したが、楽天初のアベックマルチ弾の達成にもなった。

 なお、炭谷のマルチ本塁打はプロ4度目で初達成は06年3月29日の同じ北九州のソフトバンク戦。西武の高卒新人ながら1号満塁弾、2号2ランを放つ大活躍だった。

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2022年7月21日のニュース