阪神・青柳が密かに敢行していた“キョンキョン大作戦”長い前奏でサビ流れず…22日リベンジなるか

[ 2022年7月21日 08:00 ]

6月17日のDeNA戦で初回に1球ごとの間を長くして投球練習する青柳
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 あの日、甲子園にいた3万を超えるファンの誰一人として、気づいていなかったのではないだろうか。背番号50の密かな“心遣い”を。このまま日の目を見ないのは少し寂しいので記しておく。1カ月前、6月17日のDeNA戦は音楽と野球を同時に楽しむイベント「虎フェス」と題して選手は懐メロ曲を登場曲にチョイス。当日に先発した青柳は小泉今日子の「優しい雨」でマウンドへ向かった。

 だが、試合前に曲を試聴したという右腕はあることに気づく。「前奏が長い…これ、サビまでいかないぞってなったんですよ」。少し考えた末に、決断する。「マウンドまでゆっくり行って、ゆっくり投げて、サビまで何とか流す」。プレーボール直前の緊張状態でそこまでする必要があるのか、と思ってしまうが、登板前から“キョンキョン”世代の球団スタッフも懐かしんでくれたといい、何より球場に駆けつける虎党に楽しんでもらうため。青柳の“キョンキョン大作戦”はこうして始まった。

 普段なら走って向かっているマウンドへ時間をかけるために歩いた。投球練習も1球ごとの間を意図的に長くした。しかし、思っていた以上に前奏は長く、努力はむなしくサビ目前で規定の投球数を投げ終えてしまい曲は終了。「どれだけ頑張っても前奏のままでした。球場もサビまでいかず“え~”ってなってたんで(笑い)。雨の曲だからサビまでいきたかったんですけど」と悔しがった。

 しかし、再び“キョンキョンチャンス”が巡ってきそうだ。あす22日のDeNA戦は「トラフェスvol.2」として開催。ローテーション通りなら青柳の先発が予想される。球団公式サイトを確認すれば、懐メロ登場曲は「優しい雨」で変更なし。当日、球場に行かれる方は優しい雨のサビの行方にもご注目を!(記者コラム・遠藤 礼) 

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2022年7月21日のニュース