阪神・西勇、12年連続100イニング到達! 6回0/3を自責1、7勝目はお預けも現役3人目の記録達成

[ 2022年7月21日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―5広島 ( 2022年7月20日    マツダ )

<広・神>初回無死一、三塁、秋山を併殺打に仕留めた西勇(撮影・平嶋 理子)
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 まさかの逆転負けで今季7勝目こそお預けになったものの、西勇は先発としての役割を十分に果たした。6回0/3を6安打2失点(自責1)。試合後はコメントを残さず、矢野監督は力投の右腕をかばった。

 「丁寧には投げていたんでね。初回の1点だけでという感じではいけていたと思う。流れ的に相手にズルズルいった感じがあった中で、粘ってくれているところはあったけど…」

 2点の援護をもらった初回、先頭の野間と菊池涼に連打を浴びていきなり無死一、三塁のピンチを招いた。迎えたオリックス時代からの“天敵”との再戦で意地をみせた。3番・秋山に対し、フルカウントからチェンジアップで詰まらせて二ゴロ併殺打に。1点こそ失ったものの、試合前時点で通算対戦打率・475(40打数19安打)、1本塁打6打点と何度も痛い目にあってきた好打者を打ち取って、流れに乗った。

 4回無死一塁でも再び秋山をチェンジアップで詰まらせ、4―6―3の併殺打に。6回2死走者なしで迎えた3度目の対決も、フルカウントから直球で空振り三振に仕留めた。広島への加入を受けて「やらしいバッターが入った。(秋山が)西武で対戦したときは何回も痛い目を見ている。どれだけ変わって帰ってくるか分からないので、早くデータ集めて研究したい」と警戒を強めていたが、この日に限っては完勝だった。

 3回を投げきったところで、現役選手ではヤクルト・石川、楽天・岸に次いで3人目となる12年連続での100イニングに到達。2回以降は粘りの投球で援護を待った。7月は登板3戦で2勝、防御率0・89。昨季6勝止まりの悔しさを胸に、チームの勝利につながる快投を続けるのみだ。

 【現役では3人目】西勇(神)は今季の投球イニングが103回となり、オリックス時代の11年から12年連続で100投球回に到達した。現役で12年連続を達成しているのは、岸(西→楽=07~18年)石川(ヤ=08~19年)に次いで3人目。

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2022年7月21日のニュース