阪神・大山 「積極的に打ちにいこうと思っていました」天敵アンダーソンから復帰後初タイムリー

[ 2022年7月21日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―5広島 ( 2022年7月20日    マツダ )

<広・神>初回2死一、二塁、大山は先制の中前適時打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 1軍復帰2戦目で阪神・大山に適時打が飛び出した。初回2死一、三塁で、この打席を迎えるまで6打数無安打と苦手にしていたアンダーソンの初球を中前にはじき返し、先制点を呼び込んだ。

 「2アウトからしぶとくつないでつくったチャンスだったので、積極的に打ちにいこうと思っていました。先制点を取ることができてよかったです」

 苦手など関係なかった。2死からつないでくれた好機で積極姿勢が奏功。チームは前日19日の広島戦でも2回に2死から先制点を奪ったが、連日の2死からの得点だ。大山にとっても8日のヤクルト戦以来、出場3試合ぶりの打点となった。

 近親者が新型コロナウイルス陽性判定を受け、濃厚接触者となったことで13日の巨人戦から5試合、戦列を離れていたが、前夜の広島戦で1軍戦に出場。8回の第4打席で左前打を記録するなど、ブランクを感じさせない打撃を見せていただけに、連日の安打で周囲の不安も一掃した。矢野監督も「2アウトからの得点だったし、そういうところでもいい攻撃はできた」とうなずいた。

 後輩たちの活躍も気にかけていた。母校・つくば秀英が5月に初の関東大会出場を決めると、激励を込めて、20ダース(240個)の硬式球を寄贈。大山の優しさに同校の森田健文監督も「後輩たちのことをいつも、思ってくれてうれしく思う」と感謝した。現在、夏の甲子園を目指し、母校は茨城大会のベスト8まで勝ち進んでいる。後輩の活躍から力をもらい、大山も虎の主砲として威厳を示していくつもりだ。(長谷川 凡記)

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2022年7月21日のニュース