巨人激震コロナ40人 菅野、岡本、中田、丸…2日で計57人感染

[ 2022年7月21日 05:30 ]

<ヤ・巨>円陣を組む巨人ナイン(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 巨人は20日、菅野智之投手(32)、岡本和真内野手(26)ら1、2、3軍の選手22人、コーチ7人、スタッフ11人の計40人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。1~3軍の選手、監督、コーチら202人を対象にPCR検査を行い、同日のヤクルト戦後に判明した。同戦前には大勢投手(23)ら2投手の陽性判定も明らかになっており、前日の17人を合わせ、2日で計57人の感染が判明する集団感染となった。

 ヤクルト戦に逆転負けを喫してから1時間15分後。球団は衝撃の検査結果を発表した。菅野、岡本和、中田、丸、大城ら1軍レギュラークラスを含む選手20人、元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチらコーチ陣7人、スタッフ11人の計38人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと公表した。

 前日にはファームの選手、スタッフ合わせ17人が陽性判定を受け、19、20日にジャイアンツ球場で開催予定だったイースタン・リーグ、ロッテ戦が中止となった。感染拡大を受け、寮生と接触の疑いがあった大勢、菊地の2投手は19日に特例2022対象選手として出場選手登録を抹消されていた。2投手はこの日の試合前に陽性が判明。感染者は2日で計57人にのぼった。大勢、菅野、中田、岡本和、丸の5人は26、27日の球宴に選出されているが、出場は絶望的となった。

 22日からは球宴前最後のカードとなる中日3連戦がバンテリンドームで行われる予定だが、ファームから補充するメンバーがそろわない可能性もあり、試合開催は困難と言わざるを得ない。初戦に先発予定だったシューメーカーも離脱となった。ここ1カ月はソフトバンク、日本ハム、ヤクルトなど、集団感染によってチーム編成が困難な中での戦いを強いられているチームも多い。

 チームはこの日のヤクルト戦に2―8で大敗。4カード連続の負け越しで、中日と並び06年以来16年ぶりのリーグ最速50敗の屈辱となった。18年以来4年ぶりに球宴前の借金ターンも決まった。借金は5と膨らみ、チーム状態が上向かない中での、前代未聞の集団感染。残りは47試合。2年ぶりのリーグ優勝を掲げて臨んだ今季、ウイルスの誤算も重なり、最大の正念場を迎えた。

 20日の検査で陽性判定を受けた選手、コーチは以下の通り。

 【選手22人】
菅野智之、平内龍太、赤星優志、大江竜聖、井上温人、M.シューメーカー、大勢、菊地大稀、大城卓三、岸田行倫、湯浅大、中島宏之、中田翔、岡本和真、北村拓己、増田陸、丸佳浩、松原聖弥、八百板卓丸、富田龍、伊藤優輔、平間隼人

 【コーチ7人】
元木大介1軍ヘッド兼オフェンスチーフコーチ
阿部慎之助1軍作戦兼ディフェンスチーフコーチ
村田修一1軍打撃兼内野守備コーチ
横川史学1軍打撃コーチ
実松一成1軍バッテリーコーチ
村田善則1軍ブルペンコーチ
三沢興一2軍投手コーチ

 【スタッフ11人】
1軍スタッフ9人、2軍スタッフ1人、3軍スタッフ1人

 ≪相次ぐ集団感染≫7月に入り12球団では集団感染が相次いでいる。ヤクルトは8日から15日の間に高津監督を含む選手、スタッフ計29人が陽性判定を受けた。西武は12日から20日までに21人、広島は17日からこの日までに43人、日本ハムも17日以降に新庄監督も含めて20人が陽性となった。また、ソフトバンクは6月25日~7月1日までに計21人が陽性。巨人は19、20日の2日間で57人という期間、規模ともに爆発的な感染となった。

続きを表示

2022年7月21日のニュース