最速152キロ右腕・盛岡中央・斎藤 岩手大会2位19奪三振ショー!牛タンパワーで1失点完投

[ 2022年7月21日 05:30 ]

第104回全国高校野球選手権岩手大会・3回戦   盛岡中央6―1盛岡市立 ( 2022年7月20日    花巻 )

150キロを連発した盛岡中央の斎藤(撮影・柳内 遼平)
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 東北の怪腕が今度は奪三振ショーだ。盛岡中央の最速152キロ右腕・斎藤響介(3年)が、岩手大会記録にあと1と迫る19奪三振の1失点完投で準々決勝進出を決めた。

 「自分でも良いピッチングができたと思います」

 この日の最速は150キロ。だがギラギラと照りつける太陽の下、無尽蔵のスタミナが光った。6―1の9回。「最後はねじ伏せる気持ちで」とギアを上げ148キロをマーク。3者連続三振で、最後の129球目も146キロを計測した。岩手大会の9回の最多奪三振は20で、2位タイ記録となった。

 6回まで2四球で無安打投球。安打は失点した7回先頭に浴びた二塁打のみとほぼ完璧だった。前回登板だった18日の2回戦・花巻南戦でマークした152キロ超えはならなかったが、この日は150キロ超を7度も計測。直球が走り、落差の大きいフォークや鋭いカットボールは、視察した4球団9人のスカウトをうならせた。

 スタミナの秘けつは「勝負メシ」にある。登板前夜の斎藤家の夕食は必ず牛タン。昨夏、大好物を食べて臨んだ試合で好投して以来、登板前には欠かせない「必需品」だ。小食の斎藤は茶わん一杯のご飯しか食べない。その代わり、タンパク質、鉄分などを豊富に含む牛タンがスタミナの源になった。

 岩手制覇まで残り3勝。息子の活躍を願う母・敏江さんは「頑張ってもらえれば」と牛タンの「連投」を心に決めた。(柳内 遼平)

 ▼阪神・畑山俊二統括スカウト 春先に見た時は直球が142キロくらいだった。短期間で力強くなった。腕の振りも鋭く球の強さが素晴らしい。変化球も思った以上に投げられる。体が出来上がっていないので伸びしろもある。これから楽しみです。

 ▼中日・米村明アマスカウト・シニアディレクター 初めて見ました。小さいテークバックのフォームはウチの高橋宏斗みたい。フォームがそっくりです。力強い真っすぐだけではなくて、カットボールなど変化球で空振りを奪うテクニックもある。良い投手ですね。

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2022年7月21日のニュース