6球団スカウト熱視線の京都外大西・西村、高校通算53号 「構えが似ている」王貞治氏の動画参考に研究

[ 2022年7月21日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権京都大会・4回戦   京都外大西6―1塔南 ( 2022年7月20日    わかさスタジアム京都 )

<塔南・京都外大西>「世界の王」似の構えから快音を連発する京都外大西・西村(撮影・岸 良祐)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は20日、各地で開催され、京都大会では12年ぶりの優勝を目指す京都外大西が、「2番・右翼」で出場した西村瑠伊斗(るいと=3年)の高校通算53本目となる3ランで快勝。8強一番乗りを決めた。

 ド迫力の3ランで古都の二刀流対決に、西村が決着をつけた。9回1死一、二塁で「外から入ってくるスライダーをうまく打てた」と右中間スタンドに叩き込んだ。これが高校通算53本目。今大会でも4試合で3本塁打と勢いに乗った。

 塔南の144キロ右腕・野原元気に対しては悔しい記憶があった。昨秋の京都大会準決勝では1―6で完敗。同じ二刀流としても意識していた。「チームとして、しっかりデータをまとめていたし、9回もみんなで打席を回してくれた。それに応えることができた」と確信の一打にガッツポーズも飛びだした。

 「力んで振ると飛ばない。左足を意識して、自然体で構えて、70くらいの力を心がけている」

 NPB通算868本塁打の王貞治氏(現ソフトバンク会長)の動画を見続けている。上羽功晃監督から「構えが似ている」と言われたのがきっかけ。構えとタイミングは参考にしているという。今大会12打数7安打9打点の打撃にNPB6球団のスカウトも注目。巨人・渡辺政仁スカウト部主任は「リストが強いし、自分のポイントで打てる。能力は高い」と評価した。

 「このチームで甲子園に行く。甲子園で60本にも乗せたい」とMAX147キロの背番号1としても投打で引っ張る決意。夢舞台まであと3勝だ。 (鈴木 光)

 ◇西村 瑠伊斗(にしむら・るいと)2004年(平16)7月1日生まれ。京都市南区出身の18歳。上鳥羽小2年から七条ファミリーズで野球を始め、洛南中時代は京都ポニーに所属。京都外大西では1年夏から背番号10でベンチ入り。50メートル走は6秒0。遠投120メートル。1メートル78、75キロ。右投げ左打ち。

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2022年7月21日のニュース