首位ソフトバンク屈辱17失点 大関が初回に3被弾、藤本監督は初の会見“拒否”

[ 2022年7月21日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―17楽天 ( 2022年7月20日    北九州 )

<ソ・楽>大勝を喜ぶ楽天ナイン(手前)とガックリとベンチを後にするソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖)              
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 ソフトバンクは20日、楽天に3―17で大敗した。14点差以上の敗北は12年4月11日の日本ハム戦以来、10年ぶりの屈辱。17失点、21被安打は今季ワーストだ。先発の大関友久投手(24)が初回に3被弾するなど2回8失点でKO。リリーフ陣も次々と炎上した。今季の「鷹の祭典」で唯一の北九州開催での惨劇に、藤本博史監督(58)は試合後に初めて会見を“拒否”。西武も敗れ、首位陥落を免れたことだけが救いだ。

 あまりの惨敗に藤本監督は試合後、会見場に現れなかった。球児が熱戦を繰り広げてる北九州市民球場で、高校野球ならば5回コールド負け。14点差負けは12年4月11日、日本ハム戦以来10年ぶりの屈辱。83試合目で初の“取材拒否”となった指揮官は「今日は何もありません。北九州のファンの皆さんには申し訳ない気持ちです」と球団を通じて謝罪コメントを残した。

 勝負は序盤で決まった。今季6勝で左のエースとして奮闘してきた大関は別人だった。初回、辰己に先頭打者弾を浴びると、続く銀次に右前打。浅村には完璧に捉えられ、左翼席に2ラン。いずれも直球を狙われ、試合開始わずか5分で3点を失った。さらに1点を失い、8番の炭谷には2ランを浴び、まさかの初回3被弾。夏空の下で28分間の猛攻を受け続けた。

 2回は連続四球を与えると、1死後に島内に適時打を浴びるなど2失点。先発では自己最短の2回降板で自己ワースト8失点。ぼう然自失とした表情を浮かべ「試合を壊してしまい、チームにもファンの方にも本当に申し訳ない。なぜこのような結果になってしまったのか、一から見つめ直します」と謝罪した。

 2番手の中村亮も火だるまだ。3回、浅村に3ランを見舞われ、4回は5安打を集中され1回2/3を7失点。2死満塁と走者を残してマウンドを降りた。火消しに向かった笠谷は島内に頭部直撃の押し出し死球。わずか1球で危険退場となり、警告試合になる始末。6回まで毎回失点し、6人の投手リレーで今季チームワーストの計21安打、17失点。球場の悲鳴は止まなかた。

 1試合5被弾は18年以来、4年ぶり。20被安打以上は17年9月18日の西武戦以来5年ぶりと、不名誉な記録が並び続けた。毎年恒例の「鷹の祭典」は今季1勝7敗。お祭りムードは初回に消え、鷹の“災典”状態だ。それでも2位の西武も負けたため首位はキープ。上位3チームが1・5ゲーム差の大混戦で前半戦は残り4試合になった。下を向いている暇はない。(福井 亮太)

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2022年7月21日のニュース