巨人・中田翔 杉谷は今でも「最高のチームメート」 清宮は「こんな成績で終わる選手じゃない」

[ 2022年5月28日 20:20 ]

交流戦   巨人8―4日本ハム ( 2022年5月28日    札幌D )

<日・巨>試合前練習中に宮西らと談笑した中田(撮影・高橋茂夫)
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 巨人の中田翔内野手(33)が昨年8月まで14シーズンに渡って在籍した古巣・日本ハム戦(札幌D)で5号2ランを含む2打数2安打3打点と活躍。チームの連敗ストップに大きく貢献した。

 7回に代打で登場。ドラフト同期入団だった宮西から貴重な追加点となる中前適時打を放つと、9回には望月から左翼スタンド上段へ12試合ぶりとなる5号2ランを放ち、史上42人目となる全12球団からの本塁打を達成した。

 中田の同球場での試合出場は昨年6月8日以来で本塁打は昨年5月1日の西武戦以来392日ぶり、同球場では歴代1位の通算98本目。かつてのホームでさすがの貫禄を見せつけた。

 中田が本塁打を放ったその裏、日本ハムの9回攻撃では無死一塁で中田の弟分でもある杉谷拳士内野手(31)が代打に登場。中田が日本ハム時代に使用していた登場曲に乗って打席に入ったが、試合後のヒーローインタビューで中田は「全然気づかなかったです、すいません」とこの日一番の笑顔。スタンドからも笑いが起きると「守備に集中してましたし、まぁ、あの…。別にあまりうれしくもないですけど…ありがとうございます」と杉谷をおいしくいじってさらに笑わせていた。

 試合後、中田との一問一答は以下の通り。

 ――久しぶりの札幌ドームでのプレーは

 「ファンのみなさんに声援をいただいて、感謝しかないというか、ありがたかったですね」

 ――同期入団の宮西と対戦

 「もちろんね、いろんな思いはありましたけど、まあ、僕個人的には宮西さんから打てたのは一生の思い出になると思いますし、すごくうれしかったですし、良かったですね、本当に」

 ――中前適時打の直後に三塁側に向かってガッツポーズ。誰かを意識していたのか。元木ヘッドに向けたのか

 「そうです、そうです。チームメートに、はい。それだけです」

 ――宮西との思い出もよみがえった

 「そうですね。日本ハムで15年ですか?一緒にやってきて、チームがね、調子がいい時も悪い時も一緒に頑張ってきたチームメートなので、いろんな意味もあってすごくうれしかったなと思います」

 ――本塁打は大きな当たり。ここで打つ一発は特別

 「そうですね。最高でしたし、日本ハムファイターズのファンの皆さんの中にも一緒に喜んでくれている方がいたのであればね、本当にうれしいことですし、僕がこうやってホームランを積み上げてこられたのも、正直、日本ハムファイターズのファンの皆さんのおかげですし。そこに関してはね、これから先もずっと感謝していかないといけないところだと思っていますし、そういう皆さんの前で打てたことは個人的にはうれしかったです」

 ――打席に立ったときの拍手もうれしかった

 「やっぱり素直にうれしいですよ。本当に僕の日ハム時代のタオルだったり、ユニホームだったりを本当にたくさんの方が掲げてくれていたので、心の底からうれしかったですね」

 ――杉谷が登場曲を流していた

 「いやいやまあ、知ってましたよ、実際(笑い)。使ってるなぁ程度でしたけど、まあ、うれしかったですね。そういうのが、うれしかったしありがたかったし。今はチームが違うからなんて言えばいいのかわからないけども(苦笑い)、最高のチームメートだなと僕は思いますし、今でもその気持ちは正直変わらないですし。可愛い後輩達ですし。今日は全てにおいて、うれしいと感謝と色々な気持ちが入り交じってますけど、本当に良かったなと思います」

 ――日本ハムで目をかけていた清宮が2本塁打

 「今日は本当に良かったですし、自分の間合いで振れていたというか。正直、清宮はこんな成績で終わる選手じゃないと思っているので、もっともっと、まあ、セ・リーグとパ・リーグは違うので、もっともっと活躍して欲しいと思いますし、今日の本塁打2本は素直にすごかったなと思います」

 ――日本ハムの後輩や宮西と試合前に話していた。どんな会話を

 「どういう話…?普通に“元気か?”と、そういう話をミヤさんとしましたし、“お互い頑張ろうな”ということと、後輩達はほんと元気そうに、楽しそうにやっていたので、それは良かったなと思いますし。まあ、そんな深い会話はしてないですけど」

 ――札幌ドームでの本塁打があと2本で100本

 「あーそう、そうか。まあ別に、変に意識はしてないですけど、先ほど言ったように、札幌ドームで僕が一番ホームラン打てているのは、本当にファンの皆さんのおかげですし、日々ファンの皆さんに感謝しながらやっていきたいなと思います」

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