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阪神・佐藤輝 自身初の「1―0決勝弾」ロッテ守護神・益田に「食らいついた結果です」

[ 2022年5月28日 05:30 ]

交流戦   阪神1-0ロッテ ( 2022年5月27日    ZOZOマリン )

<ロ・神>9回、佐藤輝が決勝の本塁打を放つ(投手・益田)(撮影・平嶋 理子) 
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 これぞ4番!阪神・佐藤輝明内野手(23)が、難敵・佐々木朗が先発した27日のロッテ戦(ZOZOマリン)で決勝11号ソロを放った。両軍無得点で迎えた9回1死、相手守護神・益田のシンカーをすくい上げ、バックスクリーン手前まで運んだ。通算35本目のアーチは自身初の「1―0決勝弾」。球団4番では09年金本知憲(スポニチ本紙評論家)以来となる千金弾で、自力優勝の可能性消滅を阻止した。

 全ての鬱憤(うっぷん)を一振りで晴らした。最後の最後に主砲の仕事を果たした佐藤輝は、ダイヤモンドを一周しながら手をたたき、ベンチを指さしてホオを緩めた。

 「食らいついた結果です。追い込まれたので、何とか対応しようと思っていきました」

 両軍無得点の9回1死。宝刀・シンカーを多投してくる守護神・益田に対しカウント3―1から同球種を空振りも、伏線は張った。「もちろん頭にありました」。続く6球目、予想通りのシンカーは真ん中低めボール気味だったが、長いリーチを生かし、すくい上げた。ほぼ無風のZOZOマリンの夜空に舞い上がった打球はバックスクリーン手前で跳ねた。チームに25イニングぶりの得点をもたらし、ウィルカーソンを4勝目へいざなった、自身34打席ぶりの一発に「良いピッチングをしてくれていたので。よかったです、打てて」と胸を張った。

 注目された佐々木朗との「怪物対決」。昨季は聖地で適時打を浴びせたが、この日は2度の好機で凡退など、3打数無安打2三振。「もう全然(去年と)違うピッチャー。真っすぐ、フォーク…すごいピッチャーでした。いい球でした」と感服するしかなかった。

 凡ミスも犯した。4回1死三塁では161キロを捉えるも、二ゴロ。その打球で本塁を突いた三塁走者・中野が三本間に挟まれてアウトとなると、その間に三塁をうかがった自身まで挟殺プレーでアウトになるという失態を演じた。「コーチと話して次はアウトにならないように」。その悔しさ、ふがいなさも豪快弾で振り払った。

 「練習で見つめ直しながら、チームとしても個人としても、良い調子に向かっていけるように」

 まさに4番の仕事と言える自身初の「1―0決勝弾」で自力優勝消滅を阻止した。「長打を打つことが僕に求められていること。この一発をきっかけに、どんどん振っていきたい」。これで主砲が本塁打を打てば5連勝。貧打に苦しむ今こそ、フルスイングを貫く。(阪井 日向)

 《交流戦初の1―0決勝弾》佐藤輝(神)が9回に決勝ソロ。阪神打者の1―0決勝弾は昨季10月3日中日戦のマルテ以来で、交流戦では初めて。入団2年目以内の選手では、69年5月21日広島戦で新人の田淵幸一が打って以来53年ぶり。4番打者に限ると、09年5月12日広島戦で金本知憲がサヨナラ弾で決めて以来13年ぶりだ。

 【昨季の阪神打線VS朗希】

 ▽5月27日 甲子園で対戦。阪神は0―1の2回無死一、三塁から佐藤輝が152キロを捉えて左前同点打。3回と5回にはサンズの適時打で加点した。佐々木朗は5回4失点で降板も、6回表にロッテが逆転。「令和の怪物」にプロ初勝利を献上した。

 ▽7月27日 五輪中断期間中のエキシビションマッチで甲子園で再戦。佐藤輝は初回1死一塁で初球の155キロを左翼ポール際へ運ぶ2ラン。3回2死の第2打席は3球三振に倒れた。佐々木朗は3回3安打2失点で交代。試合は阪神が6―4で勝利した。

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