プロ3年目のソフトバンク・大関がプロ初完投初完封勝利「自信持ってどんどん冷静にいけました」

[ 2022年5月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク16-0ロッテ ( 2022年5月7日    京セラD )

<ロ・ソ>初完投初完封勝利の大関(撮影・長久保 豊)
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 金星ゲット!ソフトバンクの大関友久投手(24)が7日、ロッテ戦でプロ初完投初完封勝利を収めた。自己最多116球を投げて3安打に抑え、6奪三振の快投。威力ある直球、切れのあるフォークを武器に3~8回は1人の走者も許さなかった。打線も今季最多20安打16得点と力強く援護し、チームの連勝は5に伸びた。

 9回2死一塁、大関が投じたこの日116球目。4番・山口を146キロ直球で押し込んで一飛に抑えた。プロ3年目で初完投初完封勝利。左腕は「自分の投球に自信を持ってどんどん冷静にいけました」と喜んだ。

 3月31日にプロ初勝利を挙げたZOZOマリンのマウンド。三森の先頭打者アーチで先制してもらい、「流れが良かったのでゾーンに投げようと切り替えられた」。初回2死から単打と四球で一、二塁のピンチを背負うも菅野を直球で三飛に抑えて波に乗った。3~8回は完全投球。3安打に抑え、与四球はわずか1で三塁を踏ませなかった。

 直球とスライダーを主体にして6三振を奪った。カーブ、ツーシームも交え、今春キャンプで取り組んだフォークも効いた。レアードや山口ら大砲に多投し抑えた。初完投だけでなく、球数も自己最多だったが、スタミナは十分だった。春季キャンプでは1日約170~180球を投げ込んだ。「疲れはあったがバテてるまではいかなかった」。春の稽古が幕張で生きた。

 茨城県出身でこの日は両親、友人が見守る中で好投した。先発で4回2/3を5失点だった4月10日の西武戦を最後に中継ぎに回っていたが、前回1日の楽天戦で先発に復帰。藤本監督は「最初は力んどったけど(球の)威力と気持ちはありますから。速さが落ちてもストライク先行だから抑えられる。今日は100点満点。自信にしてくれたら」と合格点を与えた。

 8日から両国国技館では大相撲の夏場所が始まる。指揮官は「(まだ)前頭三枚目くらいだが、次の試合が見もの」と期待を寄せた。大関自身は元横綱・白鵬のファンだった。マウンドで技と力の勝負を続け、名字を超える横綱クラスの投手を目指す。(井上 満夫)

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