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楽観はできないが…槙原寛己氏 巨人の勝ちに等しい引き分けを評価

[ 2021年9月9日 23:34 ]

セ・リーグ   巨人5―5DeNA ( 2021年9月9日    横浜 )

巨人・戸郷
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 明日へつながる価値あるドローだ。巨人が9回2死から3点差を追いつき、引き分けに持ち込んだ9日のDeNA戦を本紙評論家の槙原寛己氏(58)が分析した。巨人は先発の戸郷翔征投手(21)が負けられない雰囲気を作り出し、打線が奮起したと指摘。勝ちに等しい引き分けで、終盤の優勝争いにつながると強調した。

 巨人にとっては大きな引き分けだ。完全な負け試合を9回2死から追いついた。それも中田がつなぎ、丸が打って3点差を同点。不振を極めている2人が機能して、その裏のサヨナラのピンチもしのいだ。9回の巨人ベンチ、原監督の喜び方からもこの試合の持つ意味が伝わってきた。

 8回裏の2失点で3点差に広がっても、何かが起こる感じはあった。その雰囲気を作り出したのが先発の戸郷だ。試合に入り切れなかった初回は腕も振れずに、あれよあれよという間に2発を浴びて3失点。それが2回以降は腕が振れ出し、3回の打席では初球を遊撃内野安打した。「負けられない」という思いが表れた一打で、その裏の無死一、二塁では、一気にギアを入れて後続を3者三振。そういう投手の思いは野手に伝わるもので、4回の敵失に乗じた2得点にもつながった。

 勝ちに等しい引き分け。もちろん、楽観はできない。ビエイラの離脱という不安要素はある。今後は中川を抑えに固定するのがベストだろう。一方で、巨人はチーム状態が落ち込むのが、まだこの時期でよかったとも言える。本当の勝負は10月に入ってから。そこまでにビエイラが帰ってくる可能性もあり、仮に復帰できなくても先発陣からリリーフに回せる戦力はある。いずれにしろ、ペナントレースの勝負どころはまだ先だ。大事な終盤戦へ向けて、この日の引き分けは一つの転機となるかもしれない。

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