巨人・岡本和、単独キング31号!初体験“わっしょいポーズ”は「ちょっと恥ずかしくて…」

[ 2021年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5-3広島 ( 2021年8月25日    東京D )

<巨・広>8回、勝ち越し2ランを放ちベンチ前で「わっしょいポーズ」を繰り出す岡本和(撮影・久冨木 修)
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 パワーをパワーで制する打撃を、今季の巨人・岡本和は追求してきた。決勝31号2ランは157キロを左中間に。通算127本の中で最も速い球だった。

 お立ち台で「初球をどさくさに紛れて打った」と笑わせたのはリップサービス。そんなことはない。同点の8回1死一塁。コルニエルは、エンゼルス・大谷が日本ハム時代に計測した歴代2位の165キロをマークした剛腕だ。本当は初球を「“見て、見て”だとのまれる。絶対合わせよう。一発でいく」と力で制する気で仕留めた。

 母校の智弁学園がこの日、甲子園で準々決勝に進出。「強くて凄い」と喜んだ一方で、五輪中断期間にはプロの「速さ」を実感していた。奈良大会の映像を見た時だ。高校野球をめったに見ることはないため「こんな球遅いの?」と思ってしまった。当時を懐かしみつつも「プロの人たちって子供がやってる感覚で見てたんだろうな…」と達観。その感覚こそ成長の証だ。

 日本シリーズでソフトバンクに2年連続4連敗。150キロ超えの投手陣にねじ伏せられ、全員でパワー強化に取り組んだ。キャンプではマウンドの5・44メートル手前から投じられた球を打ち返した。「初球からガンガン振っていこう」という強い気持ちは、体感150キロ超えの超至近距離練習に裏打ちされている。

 30号で並んでいたヤクルト・村上を上回り、再び単独キングに立った。チーム23イニングぶり適時打だった3回の右中間二塁打と合わせ、計3打点。今季87打点は2位の村上に18差と独走している。47本塁打&131打点ペースで、ともに自己最多更新は確実だ。

 26日に首位・阪神が敗れ、巨人が勝つか引き分ければ4月1日以来の単独首位に立つ。ベンチ前でみこしをかつぐ「わっしょいポーズ」を繰り出し「初めてやったら難しかったです。ちょっと恥ずかしくて…。練習しときます」。打ちまくって上達ぶりを披露する。(神田 佑)

 ▼巨人・原監督 最高の場面で最高のバッティングをしてくれた。(初回1死一、三塁の守備で三ゴロを捕球して本塁封殺した好判断に)あれも大きかった。ジャッジメントプレー。

 ≪26日にも奪首≫巨人と阪神の差が1ゲーム以内になるのは15日以来10日ぶり。今日、巨人が○で阪神が△か●、巨人が△でも阪神が●なら巨人が4月1日以来の首位に浮上する。なお、巨人△、阪神●の場合、貯金が巨人14、阪神15となるためゲーム差はマイナス0.5となる。

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