智弁和歌山・中谷監督「全員野球を体現できました」 甲子園初登板の2年・塩路が快投6回無失点!

[ 2021年8月26日 13:45 ]

第103回全国高校野球選手権 準々決勝   智弁和歌山9-1石見智翠館 ( 2021年8月26日    甲子園 )

<石見智翠館・智弁和歌山>2回無死、ソロ本塁打を放った高嶋(右)を出迎える智弁和歌山・中谷監督(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第13日は26日、甲子園球場で準々決勝が行われ、4大会連続出場の智弁和歌山(和歌山)が2大会連続出場の石見智翠館(島根)を9―1で下し、準決勝進出を決めた。

 層の厚さを改めて示した。先発9人のうち、8人がヒットを放ち、2回から6回までは先頭打者が出塁。序盤、中盤、終盤とコンスタントに加点し、何番からでも点を取れることを証明した。

 一方の投手陣も圧巻だった。先発して6回無失点の2年生右腕・塩路を筆頭に、2番手の3年生左腕・高橋、3番手の2年生右腕・武元まで、いずれも甲子園初登板。それでも落ち着いたマウンドさばきで石見智翠館打線を翻ろうした。

 中谷仁監督は「うちは県予選から全員野球で、ベンチに入っているメンバー、ベンチ外のメンバー、全てで戦うという試合を続けているので、またそういう試合を体現できて良かったです」と振り返って、気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 打線については「(相手先発の)山崎君に対しては低めの変化球を見極められるかどうか、(2番手の)左の山本君に対しては、うちは左バッターが多いので引っ張れという指示を出していました」と明かす。その上で、「僕の指示通りというわけではないですが、バッターがうまく対応してくれました」と称えた。

 もちろん、投手陣にも賛辞を惜しまない。とりわけ先発の塩路に対しては、「素晴らしかったですね。思ったよりも少し上をいってくれました。どんどんストライクを投げ込める強さを出してくれました」と感謝した。

 06年以来、15年ぶりの夏4強。層の厚さと全員野球で、21年ぶりとなる夏の頂点もハッキリと視界にとらえている。

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