巨人・菅野 56日ぶり復帰登板は3発被弾で6回5失点 初回に2者連続被弾3失点、6回は菊池涼に2ラン

[ 2021年8月26日 19:44 ]

セ・リーグ   巨人―広島 ( 2021年8月26日    東京D )

<巨・広17>巨人・先発の菅野(撮影・会津 智海)
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 コンディション不良のため東京五輪の侍ジャパンメンバーを辞退した巨人のエース、菅野智之投手(31)が広島戦(東京D)で約2カ月ぶりに復帰登板。初回に2者連続アーチを浴びて3点先制を許すなど3本塁打被弾の6回6安打5失点で降板し、4月23日の広島戦(東京D)以来125日ぶりとなる白星をつかむことはできなかった。

 菅野は初回、1番・野間への初球は147キロの直球。これを打った野間は左直で1死となったが、続いて初球打ちとなった2番・西川には145キロ直球を右前に運ばれ、1死一塁となった。3番・小園は148キロ直球で中飛に仕留めて2死となったが、続く4番・鈴木誠にはフルカウントからの9球目、外寄りスライダーをバックスクリーンに叩き込まれる16号2ランとされて先制を許した。さらに続く5番・坂倉には真ん中付近の直球を右中間スタンドへ2者連続アーチされ、この回3失点。鈴木誠には今季4本目の被弾で、初回から20球を投げて3失点という苦しい立ち上がりとなった。

 それでも、2回は1死から林へのスライダーが死球となって塁に出しながら2死二塁から野間の左翼への大きな飛球は亀井がランニングキャッチする好守で無失点。3回は2死を取った後で鈴木誠に高めの149キロ直球を中前打されたが、坂倉は内角低めカットボールで空振り三振に仕留め、4回は安部、菊池涼、林を相手にこの試合初めて3者凡退で切り抜けた。5回も2死から西川を四球で歩かせたが、無失点。打線はその裏に押し出しで1点を返して1―3と2点差にした。

 だが、直後の6回だった。1死から坂倉に右前打され、2死後、菊池涼に2ストライクと追い込んだ後の3球目、外すはずだった外角スライダーを左翼スタンドに叩き込まれる2ランとされ、5失点目。菅野は打たれた瞬間、膝に手をついて悔しがり、その裏、2死一、二塁で打席が回ると代打・中島がコールされて降板となった。

 菅野は前回登板した7月1日の広島戦(東京D)で3回に西川、鈴木誠に1イニング2本塁打され、3回途中4失点で降板。直球のMAXも145キロにとどまった。翌2日に4度目の登録抹消となり、3日には選出されていた東京五輪の侍ジャパンメンバーをコンディション不良により辞退。8月19日のイースタンリーグ・ロッテ戦(ジャイアンツ球場)では4回3安打1失点でMAX150キロをマークして22日のDeNA戦(東京D)前に1軍練習へ合流した。この日の試合前に出場選手登録され、56日ぶりとなった1軍マウンドだった。

 菅野の投球内容は6回で打者26人に対して95球を投げ、6安打5失点。6三振を奪い、与えた四死球は2つだった。直球のMAXは3回に鈴木誠から中前打された149キロだった。

 巨人は現在2連勝中で首位・阪神と1ゲーム差。この日の両チームの結果しだいで巨人が4月1日以来147日ぶりとなる首位に浮上する。

 ▼菅野 チームとして大事な時期の登板でゲームを作れずに申し訳ないです。

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