野村謙二郎氏 厳しい判定…崩れてもおかしくない状況で広島・玉村は自分のスタイルで勝負できた

[ 2021年8月26日 07:00 ]

セ・リーグ   広島3-5巨人 ( 2021年8月25日    東京D )

<巨・広16>広島先発の玉村(撮影・久冨木 修)
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 【野村謙二郎 視点】玉村が初めての巨人戦でいい投球を見せてくれた。右打者への内角球の判定が厳しめで、いいところに決めても、なかなかストライクを取ってもらえなかった。一番の武器なので、崩れてもおかしくないところ。我慢し、しっかり試合をつくった。投げるたびに、いい経験を積んでいる。

 初対戦とはいえ、当然、相手にも情報は入っている。腕が遅れて出てきて、球速以上に打者を差し込めるのが特長。巨人の各打者も意識していたはずだ。それに対して逃げたり、かわしたりせず、自分のスタイルを崩すことなく勝負できた。

 3回は坂本に内角球、岡本和には内角を突いた直後の外角球、しかもボール気味の低めをうまく打たれた。2人とも球界を代表する右打者で、この打席は仕方ない。同じ右打者でも中田やウィーラーは内角直球に合っていなかった。巨人だから…とひとくくりに考えるのではなく、打者によっては通用した球があったことを確認し、研究して次につなげてほしい。

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