滋賀県勢悲願の初Vへ、「近江ブルー」進撃8強 投打で山田!6回10Kの力投&決勝打

[ 2021年8月26日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権 3回戦   近江7ー4盛岡大付 ( 2021年8月25日    甲子園 )

<盛岡大付・近江>6回10奪三振の力投を見せた近江先発・山田(撮影・大森 寛明)
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 春夏通算20勝目に、近江ナインは胸を張り夜空に流れる校歌を味わった。18年以来3年ぶりの8強。原動力は強打の盛岡大付を相手に6回2失点にまとめ、3番を打った打撃で決勝の先制適時打を放った2年生右腕の山田陽翔だった。

 「自分より体の大きい相手に気持ちだけは負けないようにと思った」

 3―0の3回に2点を失ったが、慌てなかった。「6回まで仕事を尽くすことだけを考えていた」。4回1死一、二塁では143キロ直球で1番の松本龍哉を遊ゴロ併殺。5、6回は3者凡退で相手の勢いを断った。自身最速タイの146キロを計測した直球に緩急も付け4者連続を含む10奪三振。7回からは岩佐直哉に託した。

 金足農と対戦した18年準々決勝はサヨナラ2ランスクイズを決められ敗戦。当時、中2だった山田も「特別なものを感じる」と表情を引き締めた。多賀章仁監督は「明日も彼らはやってくれる。僕が彼らに押されている」と選手の想像以上の成長を実感する。滋賀県勢悲願の初優勝へ。近江ブルーの勢いは増すばかりだ。
(桜井 克也)

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