「なおエ」…じゃない! エンゼルス今季最多19安打14得点 なお大谷は…先発全員安打のトリ飾る

[ 2021年8月26日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス14ー8オリオールズ ( 2021年8月24日    ボルティモア )

<オリオールズ・エンゼルス>オリオールズに大勝しナインとハイタッチする大谷(奥)=撮影・沢田 明徳
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 エンゼルスは24日(日本時間25日)、オリオールズを14―8で下し、連敗を3でストップ。先発全員安打となる今季最多の19安打を放ち、今季最多得点をマークした。なお、大谷翔平投手(27)は「1番・DH」で出場し、4打数1安打で2四球2三振。両リーグ最多の40本塁打を誇る二刀流は珍しく蚊帳の外だったが、8回にスタメンでは最後に安打を放った。

 乱打戦にようやく参加できた。13―8の8回2死一塁。大谷は無安打で迎えた6打席目で右前打を放った。先発全員安打のトリを飾り、チームの連敗は3でストップ。ジョー・マドン監督は「本当に攻撃的な夜だった」と笑みを浮かべた。

 いずれも今季最多の19安打&14得点。しかし、二刀流は沈黙を続けた。第1打席から空振り三振、左飛に倒れ、8―1と大量リードの3回2死二、三塁では申告敬遠。リーグトップの10度目の敬遠四球で敵地ながらブーイングに包まれ存在感は示した。今季のエ軍は大谷が活躍する一方で低迷を続け、「なおエ」という言葉が流行したがこの日ばかりは真逆の展開だった。

 メジャー単独トップの40本塁打を誇る大谷が一発を放つこともなく、主砲トラウトが故障離脱の状況でも打線が大爆発。指揮官は「打線は上から下まで見ていて楽しかった」と上機嫌。一方、大谷は強打者の指標となるOPS(出塁率+長打率)を1・001としてリーグトップに浮上したが、5試合連続で本塁打はなく、88打点はリーグ4位タイ。同トップのアブレイユ(ホワイトソックス)と8打点差に開いた。

 ベーブ・ルース生誕の地・ボルティモア。25日(日本時間26日午前8時5分開始)は投手として8連勝となる9勝目を目指し、この地で初登板する。控え野手が手薄で投打同時出場するかどうかは不透明だが、試合前には29球の投球練習で備えた。19連敗中のオリオールズを相手に勝てば、1918年のルース以来103年ぶりとなる同一シーズンでの「2桁勝利&2桁本塁打」に王手をかける。(笹田 幸嗣通信員)

 ▽「なおエ」とは ネット上では今季の大谷の活躍ぶりと対照的なエンゼルスの苦戦により「なおエ」という言葉が流行。各メディアが大谷について大々的に伝えた上で「なお、エンゼルスは…」とエ軍の低迷を報じるのを略したものだ。大谷が自己最多の月間13本塁打を放った6月ごろから広まり始めた。起源は現役時代のイチローとマリナーズの成績の落差による「なおマ」。

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