智弁学園 右のエース・小畠が1失点完投!「何とか粘って投げられた」 10年ぶり8強に導く

[ 2021年8月25日 10:54 ]

第103回全国高校野球選手権 3回戦   智弁学園7-1日本航空 ( 2021年8月25日    甲子園 )

<日本航空・智弁学園>8回(日)2死三塁のピンチに中西を空振り三振に仕留め、雄たけびをあげる小畠(撮影・大森 寛明)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第12日は25日、甲子園球場で3回戦が行われ、2大会連続出場の智弁学園(奈良)が13年ぶり出場の日本航空(山梨)を7―1で下し、春夏連続の8強進出を決めた。

 先発・小畠が素晴らしいピッチングを見せた。初回に1点を奪われたが、徐々にリズムを取り戻し、2回から7回までは1本のヒットも許さない。8回に無死一、二塁のピンチを招いたものの、後続をピシャリ。終わってみれば被安打はわずか3、8つの三振を奪い、見事な1失点完投だった。

 智弁学園の先発は左の西村、右の小畠の2枚看板。初戦と2戦目はともに西村が先発したため、小畠はリリーフ登板だったが、この日は初めてまっさらなマウンドに上がった。小畠は「西村投手が踏ん張っている中、この試合を任された自分がしっかり投げるんだという気持ちでマウンドに上がりました」と振り返る。

 初回に1点を失ったが、絶対にマウンドは譲らないという思いだった。「立ち上がり、今一つボールの強さを伝え切れなかったが、何とか粘って投げることができました」と安どの笑み。「これからは連戦になるので、自分がしっかり試合をつくるんだという思いだけでした」と充実した表情だった。

 小坂将商監督も「1人で、球数も100いってないし、素晴らしいピッチングでした。ストライク先行でいってくれたので、守りのリズムも良かったと思います」と称えた。チームは春夏連続、そして夏に限れば10年ぶりの8強。節目となる20回目の甲子園、勢いに乗って頂点へと突き進む。

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