ヤクルト 球団最多タイ7発で巨人粉砕1・5差!村上は岡本和の前で25&26号、トップ並んだ

[ 2021年7月14日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト14-6巨人 ( 2021年7月13日    東京D )

<巨・ヤ>2回、25号ソロ本塁打を放つ村上(撮影・島崎忠彦)
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 試合開始のおよそ8時間前。ヤクルト・村上は少年のように目を輝かせ、メジャーの本塁打競争を放映するテレビ画面に見入った。「(エンゼルスの)大谷さんも含め、トッププレーヤーは凄い」。刺激を受け、東京ドームの打席に立った。

 最初の快音は0―1の2回。先頭でフルカウントからフォークを泳ぎながら右中間席中段まで運び「何とか食らいつき、うまく拾うことができた」と言った。同点の25号ソロ。東京五輪で侍ジャパンの主軸を期待される21歳は初戦の相手であるドミニカ共和国代表のサンチェスから10試合ぶりの一発を放った。

 この一撃が打線を勢いに乗せる。吉田成、サンタナも一発を放って1イニング3本塁打。その後も山田、オスナらがアーチをかけた。そして8回。村上がこの日2本目の26号を左中間席に運んだ。リーグトップの巨人・岡本和に並ぶ一発で、チームは球団史上最多タイの1試合7本塁打。今季最多タイの14得点の大勝で2位・巨人とのゲーム差を1・5とした。

 7月は試合前の時点で打率・143、0本塁打。復調できたのは尊敬する青木のおかげだ。2日前の打撃練習中にフォームを見てもらい「僕の中ではこういう感覚なんですけど、どうですか?」と助言を求めると「そんな感じではない」と否定された。体の動きと感覚とのズレを修正。効果はすぐに表れた。

 この日は朗報も届いた。すでに出場が決まっていた今夏の球宴でファン投票により2大会連続2度目の本塁打競争出場が決定。「どでかいホームランをかましたい」と誓う。海の向こうの大谷のように、ファンに夢と希望のアーチを届ける。(青森 正宣)

 ≪14年ぶり5度目≫ヤクルトは2回の3本塁打を含め7本塁打。チームの9回試合7本塁打は07年7月11日広島戦以来14年ぶり5度目の球団タイ記録。巨人戦では19年4月25日まで6度あった5本塁打を上回る最多本数だ。また、今季21歳の村上は25、26号を放ち岡本和(巨)と本塁打王争いでトップに並んだ。21歳シーズン以下で前半戦最多本塁打は53年中西太(西鉄=20歳)、55年町田行彦(国鉄=21歳)といるだけ。村上が1位なら66年ぶりになるがどうか。

 ▼ヤクルト・吉田成(2回に右中間にプロ1号)今日は父の誕生日なので良いところを見せたかった。テレビで見てると思うので、良いところを見せられたと思います。

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