御影の143キロ右腕・山下 2回戦敗退も涙なし 東洋大姫路相手に2失点完投「悔いはないです」

[ 2021年7月14日 12:50 ]

兵庫大会2回戦   東洋大姫路2―1御影 ( 2021年7月14日    姫路 )

<東洋大姫路・御影>東洋大姫路に敗れたものの2失点完投した御影の山下
Photo By スポニチ

 涙はない。御影の143キロ右腕・山下陣平投手(3年)は春夏合わせ19度の甲子園出場を誇る東洋大姫路相手に8回を投げ7奪三振で2失点完投。チームを勝利に導くことはできなかったが、晴れ晴れとした表情だった。

 「緊張なく冷静に試合に入れた。自分としてはベストピッチ。ピンチでも力を出せたし、相手の裏を欠いて三振を取ることも多かった。楽しかった。悔いはないです」

 12日の試合がノーゲームとなり、仕切りなおしの一戦だった。1点を先制した直後の2回、ストライクを取りにいった真っすぐを狙われて3安打を浴び同点を許したが、1死二、三塁のピンチでは後続を変化球で連続三振に仕留め、雄叫びを上げた。

 6回は内野安打に味方のミスも重なり1死三塁。8番村崎心捕手(2年)に対し3球目のスクイズを外して三塁走者を挟殺プレーに持ち込んだが、味方にミスが出てアウトを奪えず。カウント2―2から外角低めの見逃せばボールのスライダーを曲芸打ちで右前に落とされ決勝点を奪われた。それでも、緊張の糸を切らすことなく7、8回はともに3者凡退で味方の援護を待った。

 1メートル83、82キロの恵まれた体格で、まだまだ伸びしろを感じさせる。国公立大への進学を希望しており、届かなかった「全国」への思いは大学でかなえる。

続きを表示

2021年7月14日のニュース