楽天・マー君　8年ぶり対戦も「鷹キラー」健在、10年から9連勝　五輪に弾み

パ・リーグ   楽天6ー2ソフトバンク （ 2021年7月13日    ペイペイD ）

＜ソ・楽＞初回1死、中村晃を一ゴロに抑える田中将（撮影・岡田　丈靖）
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　東京五輪に弾みをつける白星で、前半戦を締めくくった。楽天・田中将にとって8年ぶりとなる強力打線との対戦となったが「鷹キラー」は健在だった。

　侍ジャパンで同僚となる同学年の柳田には初回に初球のスライダーを右中間に運ばれて特大の先制ソロを許した。「あそこで合わせてくるのはさすが」と振り返りつつ「ダメージはなかった」。その言葉通り、2回以降は得意のスプリットなど変化球を効果的に投じた。柳田は3回は空振り三振で6回は二ゴロ。7回4安打1失点で6月23日の西武戦以来の4勝目を手にした。

　開幕直前に右ヒラメ筋を痛めて出遅れるなど8年ぶりにメジャーから復帰したシーズンの前半戦は13試合で4勝5敗。「思い通りにいかないことが多くあった」と振り返る。それでも防御率2・86と安定感は抜群。この日も今季初の中5日で好投し10年8月22日から続く同戦の連勝は9に伸びた。相手先発・石川も自身と同様に人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の大ファン。貫禄たっぷりに「モノノフ対決」でも勝利を収めた。

　球宴後には五輪も控える。ヒーローインタビューでは「一員として恥じないように、皆さんの期待に応えられるように頑張ります」と語り、球場全体から激励の拍手を浴びた。心身ともに充実した状態で大舞台に挑む。（重光　晋太郎）