大谷 イチロー以来「1番」でシャーザー撃つ!野茂以来「先発」でタティス斬る!!

[ 2021年7月14日 02:30 ]

MLB球宴   ナ・リーグーア・リーグ ( 2021年7月13日    デンバー )

オールスター戦前日の会見後に記念写真に収まる(左から)デーブ・ロバーツ監督、シャーザー、大谷、ケビン・キャッシュ監督(撮影・柳原 直之)
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 ロッキー山脈の麓で、どよめきがしばらく続いた。クアーズ・フィールド横の屋外特設会場で行われた、ファン公開型の球宴前日記者会見。エンゼルス・大谷が、ア・リーグの「1番・DH」かつ先発投手で出場することが発表された。

 アの指揮を執るケビン・キャッシュ監督は特別ルールの二刀流起用について「それがファンが一番、見たいもの。チームで既に行っている起用法(先発登板)にするのがいいと思った」と説明。大谷は「投手として選ばれるということに関しては、あまり予想していなかった。その中で先発として選んでいただけるというのは光栄」と謙虚に語った。

 打者では両リーグ単独トップの33本塁打で文句なし。投手では今季4勝止まりだが、数字以上のインパクトが評価された。日本投手では95年の野茂英雄(ドジャース)以来の先発投手で、「1番」起用も10年のイチロー(マリナーズ)以来で、いずれも2人目。DH制を解除しなくて済む大谷のための特別ルールを生かし、1イニングを投げ、降板後も2、3打席ほど立つ見込みだ。

 注目はメジャー4年目で初対戦となるサイ・ヤング賞3度のナショナルズの右腕シャーザー。渡米前から対戦したい投手に挙げており「素晴らしい投手で何年も活躍している。初めて(打席に)立つので、どういう軌道か凄い気になる」と、プレーボール直後の勝負を心待ちにした。投手としては「1番・遊撃」で出場するパドレスの若き至宝タティスと、公式戦初対戦。3月のオープン戦での初対決ではメジャー自己最速101.9マイル(約164キロ)を計測しているだけに、力勝負に期待が懸かる。

 「シーズン中に戦っているア・リーグの皆さんや、ナ・リーグで今まで戦ったことがない選手と、プレーできることを楽しみに頑張りたい」。スターぞろいの真夏の祭典で、大谷が主役を演じる。

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2021年7月14日のニュース