ソフトバンク・柳田 本塁打単独トップ22号も空砲 楽天・田中将の“メジャー流”の投球にお手上げ

[ 2021年7月14日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー6楽天 ( 2021年7月13日    ペイペイD )

<ソ・楽>初回2死、柳田が右中間に本塁打を放つ(投手・田中将)(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは13日、楽天に2―6で敗れて連勝は3でストップした。初回に柳田悠岐外野手(32)が楽天・田中将との「侍対決」で単独キングの22号ソロを放って先制。しかし、2回以降は渡米前から“天敵”だった右腕を打ち崩せなかった。先発の石川柊太投手(29)は3回0/3、4失点でKOされ、チームは前半戦Bクラスでのターンが決まった。

 百戦錬磨の楽天・田中将に脱帽するしかない。7回まで4安打1得点。最速150キロの直球と手元で動く変化球のコンビネーションに8三振。意地を見せたのは主砲だけた。

 初回2死から柳田が初球の135キロスライダーをフルスイング。「いい打ち方ができました。先制することができて良かったです」と右中間へのリーグトップ22号は先制ソロとなった。東京五輪でともに日の丸を背負うチームメート。あいさつ代わりの1発だ。しかし、田中将から奪った得点は「ギータ弾」だけに終わった。

 7回まで21アウト中、ゴロアウトは11。低めに落ちる変化球はツーシーム、スプリット、チェンジアップの3種類もある。それぞれ球速が異なり、変化量も微妙に違う。緩急を巧みに操る“メジャー流”の投球に若鷹もお手上げだ。

 栗原、野村はともに無安打2三振。リーグトップ9勝を誇る宮城、好投手の則本昂から連日の適時打を放った3年目野村は7回に空振り三振を喫し、目を丸くして驚いていた。工藤監督は「いい経験になると思う。次に生かしてほしい」と成長を願った。

 チームが右腕に黒星を付けたのは2010年4月が最後。渡米前の13年以来、8年ぶりの対決でも天敵は天敵だった。これで田中将には9連敗だ。試合前、低めの変化球を警戒していた工藤監督は「その通りにやれました。コントロールも良いし、打ち気の時にピッチングがうまいですよ。あそこまで低めに集められると連打は難しい」と舌を巻いた。

 連勝が3で止まり、3位・楽天とは1・5ゲーム差。前半戦のBクラスが確定したが、「負けた瞬間に切り替えた」と指揮官。貯金を持って折り返すために、前半最終戦に視線を向けた。(福井 亮太)

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2021年7月14日のニュース