横浜エース・金井 雪辱の夏、“先輩”松坂魂オール直球1回2K零封 チームは31点圧勝

[ 2021年7月14日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦   横浜31ー0足柄 ( 2021年7月13日    相模原 )

<横浜・足柄>5回から3番手で登板した金井(撮影・木村 揚輔)
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 敵は己ではなく、相手打者。今秋ドラフト候補に挙がる横浜の左腕・金井慎之介(3年)は、そう言い聞かせた。31―0の5回から3番手で登板。1イニングを無安打無失点、2奪三振で試合を締め「いい感覚で投げられた」と振り返った。

 背番号1を背負った今春県大会では準決勝の桐光学園戦で3回途中5失点KO。今夏は7で臨み「春先はボールが先行すると“どうしよう”と思っていたが野球は相手がいて成り立つスポーツ」と打者に向かう姿勢を貫き、この日の11球はオール直球。最速は137キロだった。3番打者としても3安打4打点2盗塁。巨人・榑松伸介アマスカウト統括は「投げるだけではなくて、野球センスが素晴らしい」と評価した。

 横浜OBの西武・松坂が今季限りでユニホームを脱ぐ。松坂が江戸川南リトルシニア時代に指導していた大枝茂明氏は、現在は東京城南ボーイズで監督を務める。同ボーイズ出身の金井は「中学の頃から松坂さんの存在は大きかった。偉大な方で尊敬している」と背中を追ってきた。

 横浜OBの涌井(楽天)と同学年で、昨年から指揮を執る村田浩明監督は「この夏は金井がどれだけやれるかがポイント」と期待を寄せる。順当に勝ち進めばセンバツ覇者の東海大相模と準決勝で激突する。昨秋の県大会準決勝で7回コールド負けしており、金井は「リベンジするチャンス」と腕をぶした。(川島 毅洋)

 《元西武投手・小野剛氏次男、1年「勝利」代打3ラン!》横浜打線はいずれも毎回となる26安打で31得点。元西武投手の小野剛氏の次男・勝利(1年)は2回2死一、二塁から代打で左越え3ランを放ち、8番の笹田聡也(3年)は2本塁打を含む4安打5打点を挙げ「勝てればいいと思っていた。ホームランになってうれしい」と笑みを浮かべた。4本塁打が飛び出し、村田監督は「ホームランはおまけ」と冷静だった。

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2021年7月14日のニュース