大谷 先発で1回しか投げなくても勝利投手の理由 「1番・DH」に続きこちらも「球宴特別規則」

[ 2021年7月14日 17:14 ]

エンゼルスの大谷のユニフォーム(AP)
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 大リーグのオールスターゲームは13日(日本時間14日)、コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、初出場のエンゼルス・大谷翔平(27)はア・リーグの「1番・DH」で先発出場し、先発投手も務め、史上初の投打二刀流出場が実現。初回1イニングを投げ3者凡退に抑え、勝利投手となった。日本投手の勝ち星は、19年にヤンキース・田中将大(現楽天)が1回無失点で日本投手初の勝利投手になって以来2人目。打ってはニゴロ、一ゴロで2打数無安打で5回に交代した。

 大谷は1回表、先攻ア・リーグの1番打者として打席に立つと、1回裏には先発マウンドに上がり、3者凡退に抑えて降板。直後の2回表、ア・リーグはセミエン(ブルージェイズ)の適時内野安打で1点を先制すると、一度もリードを譲らなかった。

 大リーグの規則によると、球宴などペナントレース以外の試合では「特別規則」を設定できる。通常のリーグ戦では先発が5回以上投げ、かつチームがリードしていれば勝利投手の権利が発生するが、球宴ではイニング数の規定が適用されない。

 さらに「先発投手が投げている時点でチームがリード」または「降板後の攻撃でリード」した場合に勝利投手の権利が発生するが、大谷の場合は後者だった。2番手のリン(ホワイトソックス)が登板前にチームがリード。なおかつ、一度も勝ち越しを許さずにチームが勝ったため、1回無失点ながら勝利投手となった。

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