大谷翔平「緊張よりも楽しさの方が強かった」米球宴史上初の二刀流 「また来たいなという気持ち」

[ 2021年7月14日 13:06 ]

オールスター戦   ア・リーグ5―2ナ・リーグ ( 2021年7月13日    デンバー )

第1打席、ニゴロに終わった大谷。笑顔を見せるなど球宴を満喫している様子(ロイター)

 大リーグのオールスターゲームは13日(日本時間14日)、コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、初出場のエンゼルス・大谷翔平(27)はア・リーグの「1番・DH」で先発出場し、先発投手も務め、史上初の投打二刀流出場が実現。初回1イニングを投げ3者凡退に抑え、勝利投手となった。日本投手の勝ち星は、19年にヤンキース・田中将大(現楽天)が1回無失点で日本投手初の勝利投手になって以来2人目。打ってはニゴロ、一ゴロで2打数無安打で5回に交代した。試合はア・リーグが5―2で勝ち、8連勝した。MVPには、史上3組目の「親子本塁打」、オールスター史上200本塁打目を放ったブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が史上最年少で輝いた。

 交代後、インタビューに応じた大谷は「緊張よりも楽しさの方が強かったです」と声を弾ませた。楽しみが出た投球だったかと聞かれると、「三振を狙っていたんですけど、やっぱりいい打者たちなんで。いいところに投げてもバットに当てられて。僕も勉強になりました。緊張は全くしなかったですね」と振り返った。

 打撃については「いい投手たちの軌道というか。凄いいいボールだなと言うか、なかなか打ちにいく軌道だったり、見え方だったりとか、それもまた勉強になったなと思います」と語った。ホームランダービーに続く試合となったことについては「多少疲れましたけど、それよりも楽しんでもらえたらいいかなと思っているので。ちょっとでも楽しいなと思ってもらえたら嬉しいなと思います」と話した。

 今後の野球人生においてプラスになることはあったかと聞かれると「単純にまた来たいなという気持ちが強くなりました。何回来てもまたいいものだと思うので。また来年も再来年も目指していきたいなと思います」と言い切った。最後はファンへのメッセージとして「三振とヒット1本でも見せられたら良かったんですけど、なかなか難しかったんで。それでも楽しかったと思ってもらえたら嬉しいかなと思います。また後半も始まるので、引き続き頑張りたいなと思います」と語り、前を見据えた。
 

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