中日・柳 8回零封で3勝目「一生懸命育ててくれた」母に贈る力投11奪三振!

[ 2021年5月10日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2ー0広島 ( 2021年5月9日    バンテリンD )

<中・広>力投する先発の柳(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 思いを込め、中日・柳が全力で腕を振った。わずか2安打で8回零封。毎回11三振を奪い、チームの連敗を2で止めた。勝ちたかった理由はもう一つある。「母の日」のマウンド。母・薫さんに白星を届け「いつもより感謝の気持ちを持って投げました」と笑った。

 3回2死から招いた満塁では安部をチェンジアップで空振り三振。走者を出したのは、この回だけだった。直球を軸にカーブ、スライダー、カットボールなど高水準の変化球をそろえ、58奪三振はリーグトップを独走。防御率1・72もトップの巨人・高橋に0・01差に肉薄した。「とにかくチームが勝てるように。個人成績はシーズンが終わってから振り返る」。淡々としたさまが逆に頼もしく、与田監督も成長を認めるように「危ないところを切り抜け、自分のペースに持って行く力が付いてきた」と目を細めた。

 小学6年時に父親を交通事故で亡くした。「(母は)一生懸命、育ててくれた。まだ恩返しできていないし、これからしていきたい」。登場曲をAIの「ママへ」に変更。登板前にカーネーションを贈り、「毎日、LINEしますよ」とも言う。19年に結婚し、子供も生まれた。人の親となり、両親の偉大さを再認識した。4年前のプロ初勝利は父の日。そして、愛する母にも白星を贈った。

 大野雄が離脱する危機的状況も救い、「大野さんが帰ってくるまで、自分が引っ張れるようにやりたい」と力強く誓った。(桜井 克也)

続きを表示

「始球式」特集記事

「稲葉篤紀」特集記事

2021年5月10日のニュース