阪神・佐藤輝、激走ヘッスラ突入!一塁から快足飛ばし貴重な同点ホーム奪った

[ 2021年5月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-2DeNA ( 2021年5月9日    横浜 )

<D・神>5回無死一塁、サンズの適時二塁打でヘッドスライディングで生還する佐藤輝。捕手は嶺井(撮影・島崎忠彦)
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 執念が、体を突き動かした。阪神・佐藤輝がプロ2度目のヘッドスライディングで同点の本塁を奪った。結果的に得点したのは5回だけ。あとから振り返っても分岐点になる激走だった。

 「1点欲しいところだったので、無我夢中で走りました」

 1点を追う5回先頭で、ピープルズから四球を選んで出塁。直後にサンズが放った左中間への痛烈な打球を見て、二塁ベースを過ぎて、さらに加速した。50メートル6秒の快足を飛ばし、藤本三塁コーチの回る腕を確認して一目散に本塁へ。最後は頭から飛び込み、間一髪で生還した。

 ヘッドスライディングの披露は3月30日の広島戦以来。前回は右翼への安打を放ち打者走者として狙った二塁進塁を鈴木誠の強肩に阻まれた。今回は得点に直結。しかも同点だ。チームを活気づけ、直後に糸井の決勝弾が生まれた。

 「あそこから今日は始まったので。良かったと思います」

 常に積極走塁を掲げる矢野監督にも「ぎりぎりのところでもなんとかって気持ちで。いい走塁やったと思います」と評価された。他でもない打ったサンズから「テルがよく走ってくれたね。グッジョブだよ」と称えられた。

 三塁守備でも5度の打球処理を危なげなく、軽快にこなし「落ち着いてプレーできたと思います」とうなずいた。3打数無安打1四球。4番4試合目にして初の無安打でも、貢献が光る。走攻守に貢献した3連戦を終え、充実した表情で横浜を後にした。(阪井 日向)

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