ソフトバンク・柳田 今季初4番で勝ち越し打!チーム25イニングぶりタイムリー

[ 2021年5月10日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1西武 ( 2021年5月9日    ペイペイD )

<ソ・西>7回2死三塁、右前に適時打を放った柳田は雄叫びを挙げる(撮影・中村達也)
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 ピンクバットで決めた!ソフトバンクは9日、西武に3―1で逆転勝ち。今季初めて4番に入った柳田悠岐外野手(32)が、同点の7回に母の日仕様のピンク色のバットで勝ち越しの右前適時打を放った。タイムリー欠乏症に陥っていたチームにとって25イニングぶりの適時打。4試合ぶりの勝利に貢献し、ペイペイドームでの西武戦は今季6戦目でようやく初勝利となった。

 体を塩で清めたソフトバンク・柳田が、ピンク色のバットで気迫のこもった決勝打を放った。1―1の7回2死三塁、母の日限定で使用するバットで打席に立った。「気持ちで負けないように」と集中し、西武の3番手左腕・小川の2ボールからの内角シュートを強振。最後は右手一本のフォロースルーで、打球は一、二塁間を抜けていった。

 「塩を握りしめて体にかけて清めて、あとは気持ちでぶつかるという作戦が成功しました」。「タカガールデー」と母の日に合わせピンク色の染まった本拠地で、今季38試合目で初めて4番に座った柳田が主役を演じた。

 前日8日にグラシアルが右手薬指を剥離骨折して離脱し、昨年10月11日のロッテ戦以来となる4番を任された。小久保ヘッドコーチからは「どっしり行けよ」と試合前にハッパをかけられた。同点に追い付いた6回には先頭で二塁打を放ってチャンスメーク。2安打1打点と期待に応えた。

 「清めの塩」は悪い流れを断ち切るためだった。5日の楽天戦では9回2死二、三塁で三振。7日の西武戦も同点の9回1死一塁で遊飛に倒れ、いずれもチームは引き分けに終わった。前日8日は9回2死満塁で遊ゴロと凡退して零敗。「家と球場でちょっと流れが悪いと思って。気持ちをもう一度入れた」と切り替えの効果の口にした。

 柳田の決勝打は、5日の楽天戦で9回に上林が同点打を放って以来、チーム25イニングぶりの適時打となった。久々にタイムリーが出て4試合ぶりに勝利。本拠地での西武戦は今季6試合目でようやく初勝利だ。打線の中心に据えた柳田が活躍し、工藤監督は「打席の中でのいい集中、何とかする思いがヒットになった。うまくいったので次も4番でとなると想像してます」と上機嫌だった。

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