日本ハム 栗山流積極仕掛け!逆転劇生んだラン&ヒット3連発 3回一挙5点

[ 2020年9月19日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7-3ロッテ ( 2020年9月18日    札幌D )

<日・ロ>ロッテに勝利した日本ハム(撮影・高橋茂夫)
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 仕掛けた。立て続けに動いた。0―3で迎えた3回だ。日本ハム打線が一挙5点を挙げた逆転劇は積極的な仕掛けからだった。

 「出ているメンバーにもよるけど、今日の1、2番の特長かな。選手が特長を生かして得点して流れをつくってくれた」。栗山監督はそう振り返った。

 この回。1死一塁から1番・杉谷がランエンドヒットを決める右前打で、好機を一、三塁に広げた。続く2番・松本はカウント2―2から。一塁走者・杉谷が走り、松本は外角のフォークをバットの先で三遊間へ。打球は二塁ベースカバーに入った遊撃手・藤岡の逆を突いて左前へ転がった。反撃の1点が入り、3番・西川の場面でも一塁走者・松本がスタート。西川は空振り三振も、松本は二塁へ進み、近藤、大田の適時打へつなげた。

 この日の杉谷、松本の1、2番はともに帝京出身。「(帝京監督の)前田さんが教えたのかな?」。栗山監督はそう笑ったが、積極性が売り物の杉谷と長打力もある松本。ともに足がある。特に帝京1年時から見ている松本には「スラッガーであることを忘れるな」と話す一方、2番として我慢してもらう打席もあると伝えている。

 「拳士さん(杉谷)が走ったのは分かった。(二塁カバーに入る遊撃手の逆を突く)高等技術はないけど、ゴロさえ打てば点が入ると思った」と松本。4回に2年ぶりのアーチを放ったように強打を失わず、2番としての仕事もこなした。

 今年はクライマックスシリーズはファーストステージがなく、進出は2チームだけ。現在2位にいるロッテ相手に、選手の特長を生かした3者連続の仕掛けだった。(秋村 誠人)

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